『たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船』[注釈 1](Ship Arriving Too Late to Save a Drowning Witch)は、フランク・ザッパが1982年に発表したアルバム。
解説
アルバム・タイトルとジャケット・デザインは、ロジャー・プライス著作の絵本『Droodles』(題名『ドルードルしよう』『ドルードル』で邦訳もあり)からの引用。前半3曲(オリジナルLPのA面)はスタジオ録音、後半3曲(LPのB面)はライブ音源を収録。「溺れる魔女」は、ストラヴィンスキー『春の祭典』からの引用を含み、ザッパの楽曲の中でも最も演奏が難しいものの1つと評される[8]。本作でインストゥルメンタルとして収録されている「エンヴェロウプス」は、1979年のライブではボーカル入りで演奏されていた[9]。「ヴァリー・ガール」では、ザッパの長女ムーン・ザッパがラップを担当。同曲はシングルとして全米32位に達した[2]。
収録曲
全曲フランク・ザッパ作(「ヴァリー・ガール」の語りパートのみムーン・ザッパの即興)。
- ノー・ノット・ナウ - "No Not Now"[注釈 2] - 5:50
- ヴァリー・ガール - "Valley Girl"[注釈 3] - 4:51
- アイ・カム・フロム・ノーウェア - "I Come from Nowhere"[注釈 4] - 6:09
- 溺れる魔女 - "Drowning Witch"[注釈 5] - 12:04
- エンヴェロウプス - "Envelopes"[注釈 6] - 2:45
- 十代の娼婦 - "Teen-Age Prostitute"[注釈 7] - 2:42
参加ミュージシャン
脚注
注釈
- ^ 日本盤の初回発売時には『フランク・ザッパの○△□』という邦題がついていた[7]。再発に伴い、原題を直訳した現邦題に変更された。
- ^ 日本盤の初回発売時には「いまは納豆はいらない」という邦題がついていた[10]。再発に伴い、原題を片仮名表記した現邦題に変更された。
- ^ 日本盤の初回発売時には「えー、うっそぉ、ホントー?」という邦題がついていた[10]。再発に伴い、原題を片仮名表記した現邦題に変更された。
- ^ 日本盤の初回発売時には「ア、いかん、風呂むせて脳わやや」という邦題がついていた[10]。再発に伴い、原題を片仮名表記した現邦題に変更された。
- ^ 日本盤の初回発売時には「フランク・ザッパの○△□」という邦題がついていた[10]。再発に伴い、原題を直訳した現邦題に変更された。
- ^ 日本盤の初回発売時には「フランク・ザッパの▯(長方形)」という邦題がついていた[10]。再発に伴い、原題を片仮名表記した現邦題に変更された。
- ^ 日本盤の初回発売時には「娘17売春盛り」という邦題がついていた[10]。再発に伴い、原題を直訳した現邦題に変更された。
出典
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