『ジョーのガレージ』(原題:Joe's Garage)は、フランク・ザッパが1979年に発表した連作アルバム。3枚のLPで一つの物語を表現したコンセプト・アルバムである。
解説
1979年9月、第1弾の『Joe's Garage: Act I.』が発売され、11月に続編となる2枚組LP『Joe's Garage: Acts II & III』が発売された。1987年に初CD化された際には、Act IからIIIまでの全曲を2枚のCDにまとめたフォーマットとなったが[12]、2002年発売の紙ジャケットCDでは、オリジナルLPと同様、『ジョーのガレージ Act I』と『ジョーのガレージ Acts II & III』に分割された(ただし、『Acts II & III』は1枚のCDにまとめられている)。
本作のストーリーは、ただギターを弾いて楽しみたいだけの主人公・ジョーを苦しめる社会統制、消費主義、企業の人権侵害、ジェンダー政治学、宗教、ロックンロール的ライフスタイルといったものを風刺した内容である[13]。
『Joe's Garage: Act I.』はノルウェーのアルバム・チャートにおいて13週にわたってトップ10入りし、2週連続で1位を獲得する大ヒットとなった[1]。
2008年9月、Pat Towneの監督により、ロサンゼルスで本作が舞台劇として上演された。これに関しては、ザッパの未亡人であるゲイルからも公認されている[14]。
キャスト
- フランク・ザッパ - 中央監視官、ラリー、ライリー・B・ジョーンズ神父、バディ・ジョーンズ
- アイク・ウィリス - ジョー
- デイル・ボジオ - メアリー
- デニー・ウォーリー - ボーグ夫人
- アル・マーキン - バティス警部
- ウォーレン・ククルロ - サイ・ボーグ
- エド・マン - サイ・ボーグ
- テリー・ボジオ - 禿げ頭のジョン
収録曲
全曲フランク・ザッパ作。
Act I
- 中央監視官 - "The Central Scrutinizer" - 3:28
- ジョーのガレージ - "Joe's Garage" - 6:09
- カソリック・ガールズ - "Catholic Girls" - 4:19
- クリュー・スラット - "Crew Slut" - 6:38
- びしょ濡れTシャツコンテスト - "Fembot in a Wet T-Shirt" - 4:44
- オン・ザ・バス - "On the Bus" - 4:31
- ホワイ・ダズ・イット・ハート・ウェン・アイ・ピー - "Why Does It Hurt When I Pee?" - 2:23
- ルシール - "Lucille Has Messed My Mind Up" - 5:42
- 監視官後奏曲 - "Scrutinizer Postlude" - 1:34
Act II
- 過激さの象徴 - "A Token of My Extreme" - 5:29
- スティック・イット・アウト - "Stick It Out" - 4:34
- サイ・ボーグ - "Sy Borg" - 8:55
- ユダヤ人のためになんて働くな - "Dong Work for Yuda" - 5:03
- キープ・イット・グリージー - "Keep It Greasey" - 8:21
- アウトサイド・ナウ - "Outside Now" - 5:49
Act III
- ヒー・ユースト・トゥー・カット・ザ・グラス - "He Used to Cut the Grass" - 8:35
- パッカード・グース - "Packard Goose" - 11:31
- イースターのスイカ - "Watermelon in Easter Hay" - 9:05
- ア・リトル・グリーン・ロゼッタ - "A Little Green Rosetta" - 8:14
参加ミュージシャン
脚注
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オリジナルアルバム | |
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オン・ステージ・シリーズ | |
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没後発表作品 | |
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コンピレーション | |
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ボックス・セット | |
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楽曲 | |
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デジタル・ダウンロード | |
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映像作品 | |
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書籍 | |
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関連項目 | |
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