『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』(かっこいいことはなんてかっこわるいんだろう)は、早川義夫がジャックス解散直後の1969年11月10日 (1969-11-10)にURCより発売したファースト・アルバム。
解説
ジャックスを解散した早川は、日本の童謡や唱歌、野口雨情などを再認識しようと、そのことが反映された内容でもある。バンドサウンドとは大きく異なり全編を通して、ほぼ弾き語りで人間の持つ閉塞感を赤裸々に語っている。その楽曲は陰鬱な雰囲気が立ち込めていて、重く切なく聴くたびに彼の孤独の叫びが切々と伝わってくる[2]。
当時、早川はURCに勤めて給料をもらう身であり、経費削減ということもあり、LPの制作期間はたったの二日間[3]。
アルバムの裏面には早川義夫「能書」として下記の文が記されている。
本人は、2011年10月17日のX(当時はTwitter)に下記文を投稿している[4]。
- 「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」と思ったのは、42年ほど前のこと。今は、「かっこいいことはかっこ良くて、かっこ悪いことはかっこ悪い」と思っていますよ。
収録曲
歌と演奏・作曲:早川義夫
Side A
- わらべ唄 (3:27)
- もてないおとこたちのうた (3:35)
- 無用ノ介 (2:10)
- シャンソン (2:20)
- サルビアの花 (5:08)
- NHKに捧げる歌 (2:47 )
Side B
- 聖なるかな願い (2:03)
- 朝顔 (4:44)
- 知らないでしょう (2:23)
- 枕歌 (3:28)
- しだれ柳 (4:32)
- 埋葬 (7:03)
レコーディングメンバー
スタッフ
- MIX – 四家秀次郎
- AD&D – 柏倉秀美
- プロデュース – 秦政明
- RD – 早川義夫
発売履歴
発売日 |
レーベル |
規格 |
規格品番 |
備考
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1969年11月10日 (1969-11-10) |
URC |
LP |
URL-1011 |
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1974年 (1974) |
URL-1011 |
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1977年 (1977) |
UX-8024 |
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1980年 (1980) |
URC / SMS Records |
SM20-4130 |
闇愚等音盤倶楽部傑作選 – 23。
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1987年10月21日 (1987-10-21) |
CD |
MD30-4130 |
URC オリジナル CD – 13。
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1989年7月25日 (1989-07-25) |
URC / Kitty Records |
H20K25001 |
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1995年6月16日 (1995-06-16) |
URC / 東芝EMI |
TOCT-8947 |
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1996年8月31日 (1996-08-31) |
EXPRESS / LD&K Records |
LP |
21LDKLP |
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1998年9月30日 (1998-09-30) |
URC / 東芝EMI |
CD |
TOCT-10461 |
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2002年9月11日 (2002-09-11) |
URC / avex io |
IOCD-40019 |
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2005年3月16日 (2005-03-16) |
IOCD-40080 |
紙ジャケット仕様。
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2008年12月17日 (2008-12-17) |
URC / ポニーキャニオン |
HQCD |
PCCA-50024 |
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2018年5月16日 (2018-05-16) |
LP |
PCJA-00077 |
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CT |
PCTA-00292 |
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2020年3月4日 (2020-03-04) |
CD |
PCCA-04920 |
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2023年3月17日 (2023-03-17) |
URC / Sony Music Labels Inc. |
配信 |
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AAC-LC 320kbps
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FLAC|44.1kHz/16bit
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2023年6月21日 (2023-06-21) |
URC / Sony Music Direct |
Blu-spec CD2 |
MHCL-30840 |
2023年リマスター版。
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関連項目
脚注
注釈
- ^ 和光高校時代の一年先輩。早川と劇団「パルチ座」で一緒だった。
- ^ 柏倉と同じく和光の一年先輩。「パルチ座」で一緒だった。
- ^ いずきり・ぼう。和光高校の同級生。ジャックスのポスターデザインなども担当。
出典
外部リンク
- Sony Music
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- その他
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