『あいつが上手で下手が僕で』(あいつがかみてでしもてがぼくで)は、2021年10月7日(6日深夜)から11月25日(24日深夜)まで、日本テレビで放送されたテレビドラマ[1]。主演は荒牧慶彦[1]。同年12月に舞台化されている。
シーズン2は2023年4月26日(25日深夜)から6月14日(13日深夜)まで、同局で放送された[2]。
2024年7月19日(18日深夜)から9月6日(5日深夜)まで『あいつが上手で下手が僕で -巡巡決勝篇-』のタイトルで同局で放送された。
本稿では便宜上、第1作をS1、続編をS2、巡巡決勝篇をS3の略称で表記する。
概要
お笑いコンビの悲哀を描いたオリジナルドラマ。
若手芸人が集まった「湘南劇場(通称・遭難劇場)」を舞台に、彼らが相方や仲間たちとブレイクを目指し奮闘する芸人青春群像劇。
劇場内のシーンにおいて、長回しの手法を頻繁に用いていることが特徴である。
出演者
芸人
- 時浦可偉(ときうら かい)〈30〉
- 演 - 荒牧慶彦[3]
- 漫才コンビ「エクソダス」のボケ担当。以前所属していた劇場で何らかのトラブルに巻き込まれ(明言されていないため、具体的に何だったかは不明)、湘南劇場へとたどり着く(これを劇中では島流しと呼んでいる)。元ハガキ職人であり、フリップ芸を得意とする。島とコンビ結成後は漫才に転向し、湘南劇場からの脱出を狙う。
- 島流しにあったことを苦々しく思っているものの、劇場内で騒動が起こるたび、積極的に関わり解決しようとする、お人好しな一面も。
- 島世紀(しま せいき)〈30〉
- 演 - 和田雅成[3]
- 漫才コンビ「エクソダス」のツッコミ担当。関西弁で喋る。島流しされた時浦に、積極的にコンビ結成を持ちかけた人物。遅刻癖がある。
- 元々は鳴宮とコンビを組んでいたが、遅刻のせいで不仲となり解散した。そのためか鳴宮とは度々対立することが多い。
- 鳴宮良(なりみや りょう)〈30〉
- 演 - 崎山つばさ[3]
- 漫才コンビ「らふちゅーぶ」のボケ担当。実は島の幼なじみ(だが関西弁ではなく常に標準語で喋る)。
- 湘南劇場の芸人たちの中で、彼一人だけ人気番組プロデューサーの目に留まるなど、その実力は高い。劇場内で起こったトラブルを解決に導くことが多い。
- 蛇谷明日馬(へびや あすま)〈31〉
- 演 - 鳥越裕貴[3]
- 漫才コンビ「らふちゅーぶ」のツッコミ担当。島と同じく、主に関西弁を喋る。コンビ解消後の鳴宮と新たにコンビを組むが、その鳴宮から何度もダメ出しされてしまうことも。
- 実年齢に見合わず、子供っぽさを思わせる言動が目立つ。だが遅刻は一切せず、何があろうとも劇場には必ず来る責任感の強い人物でもある。
- 湾野岳(わんの がく)〈28〉
- 演 - 橋本祥平[3]
- 漫才コンビ「ロングリード」のツッコミ担当。犬飼とは幼なじみで「がっくん」と呼ばれている。髪を青く染めている。湘南劇場では珍しく、自ら島流しにあい劇場へとやって来た(とされるが、実際は過去にとあるトラブルを起こしている)。
- 手書きの字は非常に汚く、解読できるのは犬飼のみである。
- 犬飼佑(いぬかい たすく)〈28〉
- 演 - 田中涼星[3]
- 漫才コンビ「ロングリード」のボケ担当。湾野とは幼なじみであり、よき理解者である。
- かつてのトラブル経験から、先輩と良好な関係を築こうとするなど、常にコンビ継続のために努力をしている。
- 現多英一(げんだ えいいち)〈34〉
- 演 - 陳内将[3]
- 漫才コンビ「アマゲン」のツッコミ担当。湘南劇場の芸人の中でも比較的年長者にあたる。笑いのセンスは古くなりつつある。だがお笑いへの情熱は誰よりもあり、何歳になっても芸人を続けていくと決めている。
- 作家志望であった天野とコンビを組むも、当初は仮コンビとされた。その後第5話で正式にアマゲン結成となる。
- 天野守(あまの まもる)〈27〉
- 演 - 梅津瑞樹[3]
- 漫才コンビ「アマゲン」のボケ担当。当初は作家志望であったが、現多に誘われコント(後に漫才)を披露することとなる。ポーカーフェイスで他人との行動を避ける傾向にある。しかし先輩である現多にも、遠慮のない意見を述べることも。
- 第7話で重大な秘密を抱えていることが発覚する。
舞台版のみ
- 片山(かたやま)
- 演 - 富田翔
- 舞台版シーズン1に登場。「マリーゴールド」という先輩漫才コンビ[4]。
- 須藤(すどう)
- 演 - 小笠原健
- 舞台版1stシーズンに登場。「マリーゴールド」という先輩漫才コンビ[4]。
- カジ
- 演 - 宮下貴浩
- 舞台版1stシーズンに登場。
- サカタ
- 演 - 六角慎司
- 舞台版1stシーズンに登場。
- 岬一碧(みさき いっせい)
- 演 - 和田琢磨
- 舞台版2ndシーズンに登場。「ラストワルツ」という漫才コンビ[5]。
- 高砂真夜(たかさご まよ)
- 演 - 染谷俊之
- 舞台版2ndシーズンに登場。「ラストワルツ」という漫才コンビ[5]。
- 東雲嵩紀(しののめ かさのり)
- 演 - 溝口琢矢
- 舞台版2ndシーズンに登場。「ノノクラゲ」という漫才コンビ[5]。
- 狭間くらげ(はざま くらげ)
- 演 - 大平峻也
- 舞台版2ndシーズンに登場。「ノノクラゲ」という漫才コンビ[5]。
- 千波未明(せんば みはる)
- 演 - 木津つばさ
- 舞台版2ndシーズンに登場。「ねあんでる」という漫才コンビ[5]。
- 黒旗晩(くろはた ばん)
- 演 - 中尾暢樹
- 舞台版2ndシーズンに登場。「ねあんでる」という漫才コンビ[5]。
- 時浦祐子
- 演 - 秋場千鶴子(声の出演)
- 舞台版2ndシーズンに登場。
放送・配信日程
シーズン1
話数 |
放送日 配信日 |
脚本 |
監督
|
第1話 |
10月07日 |
上田誠 |
山口淳太
|
第2話 |
10月14日 |
大歳倫弘
|
第3話 |
10月21日
|
第4話 |
10月28日 |
橋本尚和 |
岡本充史
|
第5話 |
11月04日 |
左子光晴 |
橋本和明
|
第6話 |
11月11日 |
橋本尚和 |
松田健斗
|
第7話 |
11月18日 |
左子光晴 |
山口淳太
|
第8話 |
11月25日 |
上田誠 |
橋本和明
|
シーズン2
話数 |
放送日 |
脚本 |
演出
|
第1話 |
4月26日 |
左子光晴 |
山口淳太
|
第2話 |
5月03日 |
大歳倫弘
|
第3話 |
5月10日 |
左子光晴 |
岡本充史
|
第4話 |
5月17日 |
橋本尚和
|
第5話 |
5月24日 |
左子光晴 |
橋本和明
|
第6話 |
5月31日 |
大歳倫弘
|
第7話 |
6月07日 |
橋本尚和 |
山口淳太
|
第8話 |
6月14日
|
巡巡決勝篇
話数 |
放送日 |
脚本 |
演出
|
第1話 |
7月19日 |
左子光晴 |
岡本充史
|
第2話 |
7月26日 |
橋本尚和 |
小田千裕
|
第3話 |
8月02日 |
大歳倫弘 |
岡本充史
|
第4話 |
8月09日 |
橋本尚和 |
小田千裕
|
第5話 |
8月16日 |
大歳倫弘 |
梅津芳臣
|
第6話 |
8月23日 |
岡本充史
|
第7話 |
8月30日 |
橋本尚和 |
梅津芳臣
|
第8話 |
9月06日 |
左子光晴 |
岡本充史
|
- 第2話・第3話は前日放送の『news zero』拡大放送(23:00 - 翌0:09)のため、10分繰り下げ、1時9分 - 1時39分に放送された。
- 第4話は前日放送の『突破ファイル』(19:00 - 21:20)と『news zero』(23:20 - 翌0:29)拡大放送のため、30分繰り下げられ、翌1時29分 - 1時59分に放送された。
- 第7話は『24時間テレビ47「愛は地球を救うのか?」カウントダウン』(0:54 - 1:04)放送のため、5分繰り下げられ、1:04 - 1:34に放送された。
放送・配信期間
テレビ放送
シーズン1
放送期間 |
放送日時 |
放送地域 |
放送局 |
系列 |
備考
|
2021年10月07日 - 11月25日 |
木曜日 0:59 - 1:29(水曜日深夜) |
日本テレビ(NTV) |
関東広域圏 |
日本テレビ系列 |
制作局
|
2021年10月10日 - 11月28日 |
日曜日 0:58 - 1:28(土曜日深夜) |
読売テレビ(ytv) |
近畿広域圏 |
3日遅れ
|
ネット配信
日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間
配信期間 |
更新日時 |
配信元 |
備考
|
2021年10月07日 - |
地上波放送終了直後
|
Hulu
|
|
テレビ放送
シーズン2
放送期間
|
放送日時
|
放送地域
|
放送局
|
系列
|
備考
|
2023年4月26日 - 6月14日 |
水曜 0:59 - 1:29(火曜深夜) |
日本テレビ(NTV) |
関東広域圏 |
日本テレビ系列 |
制作局
|
2023年5月6日 - 6月24日 |
日曜 0:58 - 1:28 (土曜深夜) |
読売テレビ(ytv) |
近畿広域圏 |
|
2023年9月24日 - 11月26日 |
日曜 1:25 - 1:55 (土曜深夜)[注釈 1][注釈 2] |
中京テレビ(CTV) |
中京広域圏 |
初回は 3:10 - 3:40 に放送
|
舞台公演日程
ファースト・シーズン
- 2021年12月9日 - 17日、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
- 2021年12月23日 - 26日、東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール
- HuluストアとStreaming+にて東京・12月9日(木)18:00、12月12日(日)12:30、12月12日(日)17:30、大阪・12月26日(日)12:00、12月26日(日)17:00の公演回の生配信も行われた[6]。
セカンド・シーズン
- 2022年11月18日 - 24日、日本青年館ホール
- 2022年12月2日 - 4日、COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
スタッフ
テレビドラマ
- 脚本
- 監修 - 上田誠(S2)
- 監督
- 演出
- S2 - 山口淳太(ヨーロッパ企画)、岡本充史(AX-ON)
- S3 - 岡本充史 (AX-ON)、梅津芳臣(ウインズモーメント)、小田千裕
- チーフプロデューサー・制作 - 秋山健一郎、南波昌人(S1)
- 制作 - 南波昌人(S2、S3)
- プロデューサー
- S1 - 鈴木将大、西紀州(AX-ON)、石井玲(AX-ON)
- S2 - 梅澤宏和、室伏周平、戸倉亮爾(AX-ON)、平田光一(ウインズモーメント)
- S3 - 梅澤宏和、室伏周平、深澤耕輔(FAB)、田上リサ(AX-ON)、戸倉亮爾(AX-ON)、平田光一(ウインズモーメント)
- IPプロデューサー - 梅澤宏和、室伏周平(S1)
- 企画プロデューサー - 鈴木将大
- 協力プロデューサー - 深澤耕輔(FAB)、林洋輔(ウインズモーメント)
- 企画・演出 - 橋本和明(WOKASHI)
- 制作 - 日本テレビ、AX-ON
- 制作協力 - AX-ON
- 制作プロダクション - ウインズモーメント(S2、S3)
- 制作著作
- S1 - カミシモ製作委員会
- S2 - カミシモ2製作委員会(日本テレビ・FAB・読売テレビ)
- S3 - カミシモ3製作委員会(日本テレビ・FAB・読売テレビ)
舞台
- 総合演出:橋本和明(日本テレビ)
- 脚本:大歳倫弘(ヨーロッパ企画)
- 演出:大歳倫弘(ヨーロッパ企画)(1st担当)、川尻恵太(SUGARBOY)(2nd担当)
- プロデューサー:深澤耕輔(ポリゴンマジック)
- 制作:ポリゴンマジック
- 製作:カミシモ製作委員会(日本テレビ、ポリゴンマジック、読売テレビ)
脚注
注釈
- ^ 公式サイトの放送情報では「毎週土曜 25:35~」と記載されているが、10月21日からは当番組の直後に放送されるアニメ番組『帰還者の魔法は特別です』( 1:55 - 2:25 )と放送枠が重複するためこの時間の放送に変更された。
- ^ シーズン1はこの日程の直前の7月23日 - 9月10日に放送された。
出典
外部リンク
日本テレビ 木曜 0:59 - 1:29(水曜深夜)枠 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
|
あいつが上手で下手が僕で (2021年10月7日 - 11月25日)
|
|
日本テレビ 水曜 0:59 - 1:29(火曜深夜)枠 |
-
|
あいつが上手で下手が僕で シーズン2 (2023年4月26日 - 6月14日)
|
-
|
日本テレビ 金曜 0:59 - 1:29(木曜深夜)枠 |
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|
あいつが上手で下手が僕で -巡巡決勝篇- (2024年7月19日 - 9月6日)
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