グルジア語: ფარი/pʰaɾɪ/)は、現行のグルジア文字の21番目の文字(正書法改正前は24番目)である[1]

使用

ジョージア語では無声両唇破裂音有気音[pʰ]を表す[2]記数法では数値500を表す[3]

ジョージア国内のラズ語でも使用されている。トルコ国内で使用されているラズ語ラテン・アルファベットの「P[4]に対応する。アブハズ語1937年から1954年まで)[5]およびオセット語1938年から1954年まで) [6]のグルジア文字表記法でも使用されていたが、現在はキリル文字が主に使われ、アブハズ語で「Ҧ」または「Ԥ」と、オセット語で「П」と記される。

ジョージア語のラテン文字化では「P」または「」「Pʼ」「Pʻ」と記す[7]グルジア語の点字では記号⠧(U + 2827)[8]となる。

字形

アソムタヴルリ ヌスフリ ムヘドルリ ムタヴルリ

筆順

符号位置

文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+10B4 - Ⴔ
Ⴔ
アソムタヴルリ
U+2D14 - ⴔ
ⴔ
ヌスフリ
U+1CA4 - Ფ
Ფ
ムタヴルリ
U+10E4 - ფ
ფ
ムヘドルリ

出典

  1. ^ Machavariani, p. 136
  2. ^ Aronson, Howard Isaac (1990). Georgian: A Reading Grammar. Columbus, OH: Slavica Publishers. p. 18, 20. ISBN 978-0-89357-207-5. http://www.seelrc.org:8080/grammar/pdf/stand_alone_georgian.pdf 
  3. ^ Mchedlidze, II, p. 100
  4. ^ Description du dialecte laze d'Arhavi (caucasique du sud, Turquie): Grammaire et textes (PDF).
  5. ^ Из истории письменности в Абхазии.
  6. ^ История осетинского письма.
  7. ^ Transliteration of Non-Roman Scripts. Transliteration of Georgian
  8. ^ UNESCO, World Braille Usage, Third Edition, Washington, D.C. p. 45
  9. ^ Mchedlidze, I, p. 105
  10. ^ Mchedlidze, I, p. 107
  11. ^ Mchedlidze, I, p. 110