WASP-34

WASP-34
仮符号・別名 Amansinaya[1]
星座 コップ座
見かけの等級 (mv) 10.40[2]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  11h 01m 35.8978900078s[3]
赤緯 (Dec, δ) −23° 51′ 38.384687448″[3]
赤方偏移 0.000167 ± 0.000001[3]
視線速度 (Rv) 49.99 ± 0.34 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経:-43.900 ± 0.069
赤緯:-65.794 ± 0.070[3]
年周視差 (π) 7.5418 ± 0.0484ミリ秒[3]
(誤差0.6%)
距離 432 ± 3 光年[注 1]
(132.6 ± 0.9 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 5.14[2]
物理的性質
半径 0.93 R[4]
質量 1.01 ± 0.07M[4]
スペクトル分類 G5[2]
表面温度 5700.0 ± 100.0 K[4]
金属量[Fe/H] -0.07 ± 0.03[4]
他のカタログでの名称
2MASS J11013589-2351382, CD -23° 9677, CPD -23° 5039, GSC 06636-00540, SAO 179442, WASP-34[3]
Template (ノート 解説) ■Project

WASP-34コップ座にある10等星である。スペクトル分類ではG型主系列星に位置する。質量、半径ともに太陽と類似している。

大きさの比較
太陽 WASP-34
太陽 Exoplanet

惑星系

2010年[4]にWASP-34の周囲を公転している惑星が発見された。この惑星は木星の約0.6倍程の質量を持ち、木星の約1.2倍の半径を持つ。恒星から約0.05AU離れたところを公転しているため、公転周期は僅か4日である。

WASP-34の惑星[4]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b (Haik) 0.59 ± 0.01 MJ 0.0524 ± 0.0004 4.3176782 0.038 ± 0.012 1.22 ± 0.08 RJ

名称

2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、WASP-34はフィリピン共和国に割り当てられる系外惑星系となった[5]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、フィリピン共和国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、太陽系外惑星とその母星に固有名が承認されるものであった[6]。2019年12月17日、IAUから最終結果が公表され、WASP-34はAmansinaya、WASP-34bはHaikと命名された[1]。Amansinayaは、タガログ族に伝わる神話で、三位一体の神(二通り伝わる内の一方)の一柱Aman Sinayaに由来しており、Aman Sinayaは原初の海神で、漁師の守り神ともなっている[1]。Haikは、原初の神Aman Sinayaの跡を継いで海神となった、タガログ族の神である[1]

脚注

注釈

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典

  1. ^ a b c d Approved names”. NameExoWorlds. IAU. 2019年12月24日閲覧。
  2. ^ a b c ExoplanetKyoto日本語版 - WASP-34”. 2019年7月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g CD-23 9677 -- High proper-motion Star”. SIMBAD. CDS. 2019年7月16日閲覧。
  4. ^ a b c d e f Planet WASP-34 b”. The Extrasolar Planets Encyclopaedia. Paris Observatory. 2019年7月16日閲覧。
  5. ^ List of stars and planets | IAU100 Name ExoWorlds - An IAU100 Global Event” (英語). Name Exoworlds. 国際天文学連合. 2019年7月16日閲覧。
  6. ^ Methodology | IAU100 Name ExoWorlds - An IAU100 Global Event” (英語). Name Exoworlds. 国際天文学連合. 2019年7月16日閲覧。

外部リンク