TAMALA2010 a punk cat in space『TAMALA2010 a punk cat in space』(タマラ 2010 ア パンク キャット イン スペース)は、日本のアニメ映画[1]。 概要本作は、 hideの設立したレコードレーベル・LEMONedの共同プロデューサーであるt.o.L(trees of Life)が制作した[2]。彼女たちにとって本作はLEMONed、すなわちhideへの贈り物だったとされており、ニュースサイト・BARKSにおいては「LEMONedという種が体にくい込み、芽を出したのだ」と形容されている[2]。 このアニメはほぼ白黒で構成されていながら、3Dと2Dの両方を用いている。ストーリーはトマス・ピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』のアニメ版ともいえる内容となっている[3] 。キャッチコピーは「ファッキンな一日が始まりますね」。 当初は3部作(タマラが真の母を探すTAMALA IN ORION 、タルタの核心に迫ったTATLA)の第1部になるはずで、 TAMALA IN SPACEというタイトルのカラーテレビアニメ版も作られるはずだった。しかし、これらの作品は完成することなく、代わりに小原秀一監督・STUDIO 4℃制作[4] のアニメ「TAMALA ON PARADE」と「TAMALA'S "WILD PARTY"」が制作された(いずれも2007年8月にリリースされた『TAMALA ON PARADE』に収録)。 あらすじ2010年、雌猫のタマラは、一歳の誕生日を機に、住処のあるネコ地球のMEGURO-CITYを離れ、生みの母のいるオリオン座エデッサ星へ行くことにした。しかし隕石の衝突により宇宙船が故障し、ネコ地球にそっくりな惑星・Q星に不時着してしまう。タマラはトラブルに動じることなく自由気ままに過ごし、現地に暮らす雄猫・ミケランジェロとも親しくなる。 ある日、彼女はミケランジェロとデートしていたところ、ジャーマン・シェパードのケンタウロスに殺される。 ここで、2032年のネコ中国の上海にて、ノミノス教授が巨大企業グループ・CATTY & Co. の歴史を調べた結果を発表する場面に切り替わる。 古代の宗教団体・ミネルヴァ教団の生き残りによって立ち上げられた私的郵便機関を母体とするこの組織は、19世紀半ばから家庭用製品の販売や積極的な広報活動を行うようになり、それに合わせてネコ銀河系およびその近隣惑星の国有系企業の合併と買収を繰り返しながら巨大企業へと成長していった。1869年に同社が発売したマッチの箱にはタマラに酷似した雌猫の姿があしらわれており、それ以降同社が発売してきた商品群においても同じ雌猫の姿があった。 再び場面はタマラが殺された後の世界に戻り、ケンタウロスは恋人のクッキーを乗せてバイクで街を走っていたところ、暴徒に襲われる。 その夜、タマラがあしらわれたCATTY & Co.の広告が街を覆いつくす中、ミケランジェロは手にした歯磨き粉が声を上げるのを見て驚く。一方、クッキーを失って帰宅したケンタウロスも、手にしたマッチ箱に描かれた雌猫が笑い声をあげるのを見てショックを受け、家を飛び出す。 翌日、ミケランジェロは家にいきなり入ってきたゾンビ・ネコから、タマラの出生の秘密や、CATTY & Co. の秘密について聞かされる。 一方、死んだはずのタマラは包帯だらけの状態で目覚め、別次元メグロ・シティに暮らす謎のロボット猫・タトラと対話する。 タトラと別れた後、タマラはミケランジェロの目の前に現れ、ゾンビ・ネコにけりを入れる。 タマラがケンタウロスの家で飼われていた雌ネズミのペネロペを連れ、再びオリオン座へ向かうところで、物語は幕を下ろす。 登場人物
スタッフ受賞歴関連項目脚注
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