SpaceOps
SpaceOps(スペースオプス[1])は、宇宙ミッションの運用および地上データシステムの全般にわたって継続的な技術交流を行うほか、宇宙運用の専門家の国際コミュニティを促進維持することを目的として設立された国際シンポジウムである[1]。第1回シンポジウムは1990年に欧州宇宙機関 (ESA) の主催で開催され、1992年(第2回)からは国際的に門戸を開放して隔年開催されている[1]。「SpaceOps」は「(International Conference on) Space Operations」(「宇宙運用に関する国際会議」の意)の略である[1][2]。 組織SpaceOpsは、執行委員会 (Executive Committee) と全体委員会 (Committee-at-Large) の2つの委員会を通して運営されている[3]。執行委員会は、各機関から1名ずつ、執行委員会で話し合われる事項について当該機関の全権を委任された代表者らで構成される[3]。全体委員会は参加国の宇宙機関、国際コンソーシアムおよび産業界の代表者らで構成される[3]。両委員会は、隔年行われるSpaceOps会議の前回および次回の主催国を代表する会員が委員長となり、議事進行される[3]。SpaceOpsのパートナー企業は、SpaceOpsの組織で活動するが、いずれの委員会の会員資格も有さない[3]。 国際宇宙航行連盟 (IAF) はSpaceOpsの事務局として機能しており、SpaceOpsに係わる事務、財務、広報を担当している[3]。 会員等2020年1月現在、下記の13の宇宙機関が執行会員 (Executive Members) として名を連ねている[2][4]。
下記の機関・企業は、SpaceOpsの全体委員会 (Committee-at-Large) に代表委員 (At-large Members) を置いている[5]。
下記の組織も提携団体 (Associated Organizations) として参画している[6]。
その他、パートナー (Partners) として下記の企業が参画している[7]。 会議SpaceOpsは、世界中のさまざまな国が主催して、隔年会議を開催している。これらの国際シンポジウムでは、宇宙運用の原理、手法、クロスサポートおよびツール、管理ならびに技術交流について議論している[8]。
出版物アメリカ航空宇宙学会 (AIAA) の宇宙運用・支援技術委員会 (SOSTC) と共同で、学術雑誌 Journal of Space Operations & Communicator を発行している[14]。これは、宇宙飛行運用および地上支援を専門とする論文審査のある学術誌である[14]。 表彰プログラムSpaceOpsは表彰プログラムを通じて、宇宙運用分野において顕著な業績を上げた個人およびチームを評価している[15]。次の4つの賞が設けられている[15]。
このほか、隔年会議を少なくとも2回以上支援した会員や、組織に多大な貢献をした個人には「SpaceOps感謝賞」 (SpaceOps Appreciation Award) が贈られる[15]。 脚注
外部リンク |