Sim City

『Sim City』
平沢進スタジオ・アルバム
リリース
録音 1994年8月 - 1995年3月
LANDMARK STUDIO
WOODSTOCK STUDIO
CENTER STAGE RECORDING
WIRE SELF STUDIO
ジャンル テクノポップ
プログレッシブ・ロック
レーベル ポリドール
平沢進 アルバム 年表
AURORA
(1994年)
Sim City
1995年
SIREN
1996年
平沢進関連のアルバム 年表
Landscapes
(1994年)
Sim City
(1995年)

(1995年)
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Sim City』(シムシティ)とは、平沢進の5枚目の「BANGKOK録音3部作」1作目のアルバムである。1995年8月2日ポリドールより発売された。また、2014年にはユニバーサルミュージックジャパンより最新デジタル・リマスターされたSHM-CD版が発売された。

概要

当初はタイに関係するアルバムではなく、前作「オーロラ」の続編として、90年代版ピンク・フロイドの「The Dark Side of the Moon」を作る予定だった。「月の裏側」をテーマとしておりその時に「月の影」「Caravan」が作られた。

1994年に平沢はタイ王国の文化や国民性に興味・関心を示し、このアルバムはその影響を受けて作られた。それは現在の作風にも受け継がれている。後に俗称される「BANGKOK録音3部作」の一作目であり、タイからSP-2(サーオプラペーッソーン(タイ語:สาวประเภทสอง)」、第二の女性)と呼ばれる性別適合手術をした女性コーラスとして参加している。約10年後に作られたSP-2を追悼するアルバム「SWITCHED-ON LOTUS」でもこのアルバムの殆どがリメイクされている。

本作を最後に平沢はポリドールを離脱し、日本コロムビアにレーベルを移籍する。

ちなみに、今作と名前が同じゲームはプレイしたことがあると言う。

今敏のアニメーション映画「パーフェクトブルー」のコンセプトである「現実と虚構」は、今が平沢進のアルバム「Sim City」を聴いたことからインスピレーションを得たとしている[1]。今は「このアルバムは、何の進化の過程もなしに、突然高度な現代性を持って生み出された都市のようなものです。私はこのアルバムに影響を受け、私に大きなインスピレーションを与えてくれました。」と語っている[1]

収録曲

  1. Recall
    2017年発売のビデオゲーム「RUINER (ビデオゲーム)英語版」にBGMとして採用されている。
  2. Archetype Engine
    後にSWITCHED-ON LOTUSでセルフカバーされる。
    2017年にはライブ「第9曼荼羅」で演奏され、第9曼荼羅大阪公演メモリアル・パッケージカードには「Archetype Engine 2017 大阪 ver.」として、第9曼荼羅東京公演メモリアル・パッケージカードには「[e]dge#9 / Archetype Engine 2017 東京 ver.」として収録された。
  3. Lotus
    ハスをテーマにした曲。映画「千年女優」はこの曲にインスパイアされており、テーマ曲「ロタティオン(LOTUS-2)」(賢者のプロペラ収録)はこの曲を基に制作された。
    後にSWITCHED-ON LOTUSでセルフカバーされる。
  4. Kingdom
    後にSWITCHED-ON LOTUSでセルフカバーされる。
  5. Echoes(CHARAN SANITWONG24)
    この曲と環太平洋擬装網はバンコクで制作された。
    P-MODELの同名の曲(ANOTHER GAME収録)とは別物。ただしどちらの曲もピンク・フロイドのオマージュである。
    ベルセルクサウンドトラック収録の『Gats』はこの曲を基にして制作された。
  6. Sim City
    後にSOLAR RAYでSim City2としてセルフカバーされる。
    2013年のライブ「ノモノスとイミューム」で新バージョンが演奏され、導入のマジックに短縮版の音源が収録されている。
  7. 月の影 - Dark Side of the Moon
  8. 環太平洋擬装網 - Pacific Rim Imitation Network
    後に変弦自在でセルフカバーされる。このとき平沢はタイトルを「環太平洋装網」と誤記していた。
  9. Colony
  10. Caravan
    2020年の無観客ライブ「会然TREK2K20▼04 GHOST VENUE」で演奏され、メモリアル・パッケージカードには「CARAVAN (会然TREK GHOST VENUE ver.)」として収録された。
  11. Prologue

参加ミュージシャン

脚注

  1. ^ a b [今敏逝世十週年]作曲家平澤進聊今敏與他的動畫音樂” (中国語). 加點音樂誌 (2020年8月24日). 2023年6月18日閲覧。

外部リンク