RF online
『RF online』(アールエフ オンライン)は、韓国CCR社が製作したWindows向けMMORPGオンラインゲームである。なお、一度サービスが終了されていたが、運営会社変更の上で2007年4月20日より『RF online Z』(アールエフ オンライン ゼット)にタイトルが変更された上で再開されていた(後述)。 2018年4月25日(水)午前8時30分に日本版のサービスが終了した。 概要日本ではセガのセガインターネットゲームナビの有料コンテンツ(月定額)として2005年10月からサービスが開始された。韓国ではx2game、欧米ではCodemastersなど世界33か国でサービスが開始されている(サービス開始予定の状態も含めると54か国)。ファンタジー(魔法、召喚モンスター)とSF(機械化兵士、巨大ロボット)を融合した世界、惑星ノバスにおける3つの種族間の闘争が主題となっている。 運営移管2007年2月28日にセガのサービスが終了され、その後ゲームオンにより引き続き運営を行うことが発表された。2007年4月20日より現在のタイトルに変更の上で稼動を開始。2007年6月8日より課金アイテム制度による正式サービスが開始された。 2016年6月1日より株式会社ゲームフローにより運営されることになった。 サービスの終了2018年4月25日(水)午前8時30分(正確にはサーバーの落ちる時間がズレた為に8時33分)に日本版の株式会社ゲームフロー版のサービスが終了した。 特徴RF onlineは、惑星・ノバスを舞台に3つの種族が覇権をかけて戦争を繰り広げるSFファンタジーになっており、RvR(Race vs Race:種族間戦闘)に特化したMMORPGになっている。
実行環境にある程度の能力を持ったDirectXの3D表示機能が必要であるがその分繊細なかつ大胆なグラフィックを実現している。起伏に富んだマップや雪や火山灰などの効果、そしてフォースやスキルのエフェクトなどの臨場感のある表現が多くみられる。キャラクタのモデリング自体も評価されている。 テーマソングは「The One」、2006年4月からは「The Force of Love(Lia)」。日本版のイメージイラストなどはタケダ サナが描いている。 CEROによるレーティングはB(12歳以上)。 種族
職業(クラス)このゲームではキャラクタ作成時に基本的な職業を選択し、レベル30で第一次転職、レベル40で第二次転職を行うことで能力の細分化が行われる。基本クラスは3種族で共通であるが、第一次転職以降は種族ごとに異なった特性を持ったクラスが存在している。 基本クラス
デュアルクラス通常、第一次転職を行う際にはそれまでのクラスの上位クラスを選択することが推奨されているが、それ以外の上位クラスを選択することも可能である。このような転職の選択を「デュアルクラス」と呼ぶ。 この「デュアルクラス」転職を行った場合、上級職特有のクラススキルは使用することができない(「機甲」の使用および「アニムス」召喚を除く)。しかしながら熟練度(近接、遠隔)によるスキルなどは転職前、転職後のクラスのものが使用できる。 例
クラスリファイン課金アイテム「クラスリファインカプセル」を使用することで、一次及び二次転職の選択を取り消し別のクラスを選択することができる。但し、キャラクタ作成時の基本クラスの変更は出来ず、また、転職ボーナスは取得できない。 スキルこのゲームにおいてスキルには「クラススキル」と「近接・遠隔スキル」「アイテムスキル」が存在している。また「フォース」は属性(ファイア、アクア、ウィンド、アース、およびベラート連邦のみのホーリー、神聖同盟コラのみのダーク)に分かれており、それぞれに熟練度が存在している。 クラススキル第一次転職以後、その職業(クラス)に特化したスキル。ただしパッシブ(明確に使用はできないが、常に有効になっているスキル)タイプのクラススキルを持つクラスもある。 第一次転職後のクラスは種族ごとに別になっており、それぞれのクラスについてユニークなクラススキルが存在することで各種族の特色を出すための大きな要素となっている。 アイテムスキルアイテムを装備することで使用できるスキル。現在は、マントを装備する事で一定時間の高速移動が可能になる「ブスター」のみ。 近接・遠隔スキル、フォース近接攻撃、遠隔攻撃、フォースはそれぞれ初級、中級、上級、最上級とクラス分けされたスキルが存在する。初級はクラスにかかわらず使用できるが、中級、上級、最上級は現在のクラス系統に応じたものしか使用できない (中級以上の近接スキルはウォーリア系、中級以上の遠隔スキルはレンジャー系、中級以上のフォースはスピリチュアリスト系)。 デュアルクラスの場合基本クラスと転職以降のクラスの2つの系統の中級以降のスキルが使用できるのが利点である。 初級、中級、上級、最上級それぞれについて熟練度が設定されており、その段階のクラスを使用することで熟練度が上昇する。この熟練度が一定量以上になると、それより一段階上のスキルを使用することができる。
(スペシャリストの場合初級スキルの熟練度を50以上、二次転職済み→中級スキルが使用可能。この条件を満たすことでスペシャリストは近接、遠隔共に中級まで使用できる。) なお、最上級のスキルは2008年4月現在では未実装(スキルアイコンが「NO IMAGE」となっている)。 種族長委員スキル支援隊長(後述)の期間中のみ使用可能。 種族によってスキル名は異なるが、自分を含めた一定範囲内の同種族に攻撃力と防御力各20%増加させるスキルと、同最大HPと最大FPを各20%増加させるスキルの2つがある。 強力な効果を持つスキルだが、使用中は一定間隔でFPを消費し、これが発動者に大きな負担となる。 種族長陣営このゲームでは種族長を始めとする種族長陣営(通称ランカーとも呼ばれる)システムが存在している。 種族長以下、副族長、攻撃隊長、防御隊長、支援隊長で、種族長1名その他は2名ずつの9名で構成される。種族長及び各隊長のうち、種族情報の左側に配置される委員は選挙で選ばれ、選挙で一位となったものが種族長、以下選挙の順位に応じて副族長以下が選出される。 立候補が5名に満たなかった場合は貢献度の順位の高いものから選挙により満たされなかった枠に選出される。また立候補が一人もおらず選挙自体が不成立の場合は、種族長は前任の者が継続される。 また種族情報の右側に配置される副族長以下4名の委員は、種族長の任命により選出される。 選出された者は種族の代表及びまとめ役となり、プレーヤーサイドでの種族の運営を行う場合が多い。 族長陣営に選出された場合は、どの委員も共通で
という特色の他に、各枠に応じての特典が与えられる。
但し、支援隊長の特殊スキル、種族長の税収(国庫)の管理、コントロールユニット残量の確認の出来る人数が限られているため随時皆に知らせなければならない等、特典が必ずしも利点ではない場合もある。 聖戦このゲームでは(現実世界の)1日に3回(6時、14時、22時)、「聖戦」と呼ばれる定期イベントが発生する。この「聖戦」は3つの種族の有志の参加者が「クレッグ鉱山」と呼ばれるマップに集合し、他の種族のコントロールユニットを破壊することを目標とする戦闘を行う。 「クレッグ鉱山」では5種類の鉱石を採掘することができ、この鉱石を精製することでアイテムを製作するための資源や、武器防具をアップグレードするための「タリック」と呼ばれるアイテムなどを作ることが可能となっている。 しかしながら、その鉱石を採掘するにはクレッグ鉱山の最深部で採掘を行わなければならない。クレッグ鉱山の最深部には通常は「ホーリーストーンキーパー」と呼ばれる巨大なモンスターが常駐しており、プレイヤーキャラクタを無条件に攻撃するため最深部に入ることができなくなっている。 その「ホーリーストーンキーパー」をコントロールし、最深部で採掘を行うためには二つのコントロールチップが必要で、各種族はそれぞれ一つのコントロールチップを確保している(各コントロールチップはクレッグ鉱山の3ヶ所のコントロールユニットに保存されている)。聖戦では各コントロールユニットがアクティブになり、各種族が他の種族のコントロールユニットを破壊してコントロールチップを奪取するために戦闘を行う。 クレッグ鉱山で戦闘を行うキャラクタの数に特に制限がなく、パーティーやギルドなどの制限もないため、ゲームの参加者の多数が聖戦に参加することになりコントロールユニット前での攻防は100人以上のキャラクタが集合することも珍しくない。特にゲームオンに移管された後は基本プレイが無料、またそれ以前にあった4つのサーバーをひとつのサーバーにまとめた形で運用されているため、プレイヤーの集中する22時の聖戦は非常に負荷が高く、環境によってはキャラクターを動かすのもままならない状況になっている。 経済システムこのゲームではそれぞれの種族(国家)で取引の際に税が課せられる。ノンプレイヤーキャラクタからの購入・売却だけでなく、鉱石の精製代金にも適用される。 この税率はゲーム内でのその種族の経済活動の状態により一日一回改訂される。 また、一部のアイテム(鉱石の精製物、宝石、タリック、アクセサリ)は売却した際にはそれぞれの種族の通貨ではなく、ゴールドと呼ばれる共通通貨で換算される。このゴールドを種族通貨に両替する為替レートも毎日変動している。 経済活動が活発な種族の税率は高く、為替レートは「ゴールド低種族通貨高」になることで特定の種族が突出することを抑えている(ただしプレイヤーからは経済活動の詳細を見ることはできないので必ずしも正確な動きをしているかどうかはわからないのが実情である)。 マップ構造HQ各国家ごとに存在するゲーム開始時の拠点となるマップ。このマップには他の種族は侵入できない。一次転職前はこのマップでレベルアップに励むことになる。 中立都市各国家ごとに二つ存在。都市の中は戦闘を行うことが出来ないが、都市の外には他種族が侵入することができるため注意を要する。プレイヤー間の売買を仲介するトレードマシン/トレードタワーも中立都市に存在する。 クレッグ鉱山聖戦および鉱石採掘を行うことが出来るマップ。コントロールユニットを防衛する各種族のNPCやレジュワーディアンと呼ばれるモンスターが徘徊している。 天空のイダー各HQから30分ごとに輸送船が運航しており、チケットを購入して移動することが出来る(レベル制限35以上)。雪と嵐が舞う極寒の地であり、晴れた日には空中に浮いた岩石も見ることが出来る。過去宇宙船などの発着地点として使われていたようであるが今では放棄されている。プラットフォームと呼ばれる施設が無人にもかかわらずいまだに天頂に向かってビームを発射している。 カリアナと呼ばれる種族やファサー、ホボシリーズといった武装した機械が多数存在している。 セット砂漠各HQから移動できる三種族共通のマップ。各種族から離反したという設定のNPC「ターンコート」が存在。ここから「コールドロン火山地帯」に移動できる。 コールドロン火山地帯セット砂漠の先にある高レベル限定のマップ(レベル制限40以降)。名前にもある通り火山の溶岩を纏った強力なモンスターが多数存在している。 エラン高原高レベル、多人数での攻略が推奨されるボスが多数存在するマップ(レベル制限45以上)。一部の高レベルの敵キャラを倒すとこのエラン高原に移動できるアイテムを獲得することが出来る。 野獣の山コールドロン火山地帯の先にある高レベル限定のマップ(レベル制限49以上)。マップ全体に雨降りのエフェクト及び霧のエフェクトが掛かっているため環境によっては非常に重い。 カルテル生体研究所天空のイダーの先にある高レベル限定のマップ(BIFレベル制限50以上/B2Fレベル制限61以上)。 追放者の大地野獣の山の先にある高レベル限定のマップ(レベル制限51以上)。 エルフの地レベル制限55以上の高レベル限定マップ。制限を満たせば入場可能だが、中身はほとんど未実装。 タイトルについて日本版のタイトル画面では副題としてFantasy & Romanceとついているが、公式にはRFはRising Forceの略である。ただし韓国でも初期のRising Forceと直接記述されたタイトルロゴマークが変更され今のロゴマークになっていることからRising Forceという語にあまり拘っているわけではない(ゲーム内でもRising Forceという語に直接結びつくような要素は特に存在しない)。 外部リンク |