ゲームオン
株式会社ゲームオン は、ゲーム事業、投資/M&A事業、コンサルタント事業等を行う企業であり、韓国NEOWIZの完全子会社である。かつてはオンラインゲーム(ゲームポータルサイト「Pmang(旧 ゲームチュー)」)の運営を行っていた。 概要サムスン電子の中間持株会社であるイー・サムスンジャパン株式会社と、ソフトバンク系列の会社であったソフトバンク・インベストメント株式会社(現在のSBIホールディングス)の出資により2001年に開設、事実上、韓国系資本の会社としてスタートした。 設立当初の筆頭株主はイー・サムスンジャパンであったが、ソフトバンク・インベストメントがソフトバンク系列から離脱したため別のソフトバンク系列であるブロードメディアに譲渡し保有率第二位となっていた。 主な業務として韓国で開発されたオンラインゲームの日本向けライセンスを取得し、運営・管理を行なっている。一方開発したオンラインゲームは2007年現在ないが、2008年の公開を目処に韓国HI-WIN社と共同でゲームの開発を行ない、またタイトーとはSNS開発の業務提携を結んでいる。 当社の運営するゲームの特徴しては現在正式サービスを行なっている全タイトルにおいてアイテム課金を導入している点である。かつては「眠らない大陸クロノス」においては月額従量制のみ、「MU -奇蹟の大地-」においてはアイテム課金に加えあるレベルに到達すると月額従量制が追加されるハイブリッド課金を課していたが、いずれもアイテム課金のみに改められている。 財務状況は2003年までの3期間はライセンス獲得費などにより赤字経営であったが、4期目となった2004年に設立後初の単年度黒字を計上、2005年にはRED STONEがヒットしたことから大幅な増収増益となっている。 2007年11月8日に韓国NeoWiz社と韓国ゲームホールディングス社によるTOBおよび第三者割当による新株式発行が実施されることが発表され、NeoWiz社が筆頭株主に、ゲームホールディングスが第2位、ブロードメディアが第3位になった。一方で設立時から関わっていたイー・サムスンジャパンおよびサムスン電子は全株式を手放し、これにより資本関係が一切なくなっている[3]。 2008年6月26日にNeoWiz社の日本法人であるNeoWiz Japanを吸収合併。同時にNeoWiz Japanが運営していたゲームチューもゲームオンの運営となった。なお、吸収合併後に正式サービスが開始されたタイトルについてはゲームチュー(現 Pmang)での運営となっている。 2010年7月、開発部門の子会社として韓国・城南市にGameOn Studio(ゲームオンスタジオ)を設立。2011年2月25日に同社が運営する新・天上碑の知的財産権を取得した。 2011年11月7日に筆頭株主の韓国NEOWIZがゲームオンに対して完全子会社化を目的とした株式公開買付けを開始。同年12月19日までに91.83%を取得した[4]。これにより韓国NEOWIZの完全子会社となり、2012年4月23日を以て上場廃止となった。 2022年4月、オンラインゲーム運営事業を目的にゲームオンの完全子会社「株式会社G・O・P(ジー・オー・ピー)」を設立し、Pmangの一部の運営業務を委託。 2023年1月1日、ゲームポータルサイト「Pmang(旧 ゲームチュー)」の運営を株式会社G・O・Pへ移管[5]。 2023年3月1日付で、完全子会社である「株式会社G・O・P(ジー・オー・ピー)」の全株式を株式会社ヴァロフジャパンに譲渡[6]。これにより、ヴァロフジャパンの運営タイトルをG・O・Pに順次移管し、ゲームオンは設立当初から行っていたオンラインゲーム運営事業から撤退。 2023年8月1日付で、株式会社Wemade Onlineの⽇本国内オンラインゲームサービス、パブリッシング事業を株式会社G・O・P(ジー・オー・ピー)にを事業譲受。これに伴い、オンラインゲームポータルサイト「GAMEcom」およびPCオンラインゲーム『R.O.H.A.N. Revision』『ソウルワーカー』『SiLKROAD Revolution』『新生R.O.H.A.N』に関して、同社で運営を開始した[7]。 2023年11月21日、株式会社G・O・P(ジー・オー・ピー)の親会社である株式会社ヴァロフジャパンが解散。 ゲーム一覧大きく分かれて単体アカウントのゲームとゲームオンが運営するポータルサイト「Pmang」コンテンツのゲームの2つに分かれている。単体アカウントのゲームと「Pmang」タイトルの違いは以下のとおり。 ※「ゲームチュー」は「Pmang」に、「JEM」は「SP」に変更になりました。
正式サービス中のゲーム「Pmang」コンテンツのゲームについてはゲームチュー#タイトル一覧を参照。
ゲームチューへ移行したゲーム
他社運営へ移行したゲーム
サービス休止または終了したゲーム
その他「萌ネコミミ学園」、「プッチうぉ~ず」といったiモード向け携帯アプリゲームを提供している。 ゲームオンフェスタ2008年10月19日に東京・池袋のサンシャインシティ文化会館においてゲームオンフェスタ2008が開催された。会場では新作ゲームの展示や既存ゲームのアップデート情報、さらに各種プレゼントや販売なども行なわれている。また、「シルクロードオンライン」のGNGWC(Game & Game World Championship)日本代表決定戦や「RED STONE」のWGC(World Cyber Games)日本代表決定戦などのステージイベントも開催されている。(「シルクロードオンライン」のGNGWC日本代表決定戦は以前から個別に開催されている。)当日は入場無料かつ当日入場可能としたため多くの人が訪れ、キャパシティオーバーにより入場制限が実施された。また会場には当時社長だった李相燁も姿を見せ、「シルクロードオンライン」GNGWC日本代表決定戦の表彰式に登場している。なお、2009年以降も開催されるかは未定。 問題点各ゲームにおける問題点各ゲームでの問題点の節を参照。 アカウント情報流出事故2006年7月27日に、当時ゲームオンが運営していたゲーム情報ポータルサイトジーパラドットコムで発表された[8]。 これは7月10日から15日の間に、ゲームオンの各オンラインゲームで会員登録したユーザーのうち、ジーパラドットコムへの会員登録をしたユーザーに対して送信されたメールに、本人のアカウント情報以外に他人のアカウント情報が記載され配信されたもので、原因は配信プログラムの不具合とされる。 ゲームオンは該当アカウントの不正利用防止のために利用停止措置を取り、オンラインゲーム会員登録とジーパラドットコムとの連携を停止した。ゲームオンの発表した該当するアカウント数は3,880件。 この問題により、同年の8月6日に予定されていたゲームオン株の東証マザーズへの上場を7月31日に取締役会で辞退することを決定したほか、東京証券取引所もこの問題を受けて同日に上場承認を取り消した[9][10]。 なお、ゲームオン株は同年12月8日に東証マザーズへ上場[11]。セキュリティについては2007年3月28日に情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO/IEC 27001:2005を取得[12]している。 大規模不正アクセス事件2009年5月31日、「RED STONE」や「眠らない大陸クロノス」「新・天上碑」などのプレイヤーのゲームデータの一部に対する不正アクセスが行われた事が公表され、全てのプレイヤーに対しパスワード変更の処置がなされた。[13][14] 脚注
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