JHL (ロシア)
ジュニア・ホッケー・リーグ(JHL)[4] (ロシア語: Молодежная Хоккейная Лига (МХЛ), tr. Molodezhnaya Hokkeinaya Liga、ロシア語読みはMHL(エムハーエル))とは、20歳以下の選手がプレーする主にロシアのクラブが中心のアイスホッケーリーグである。 2009年3月、KHLのクラブ20チームとロシアアイスホッケー連盟によって創設された。 多くのクラブはトップリーグであるKHLおよびマイナーリーグであるSHLのユースチームとして機能している。 選手層は17歳から20歳のロシア、ベラルーシ、カザフスタンおよびラトビアのプレイヤーで構成されている。JHLの主な目的は20歳以下のアイスホッケーの普及と発展、競技レベルの向上であり、そのためにロシアアイスホッケー連盟の合意に従って選手権を開催する権限を持つ。 JHLには2部に相当するJHL-Bがあり、JHL-Bでは27のクラブがプレーしている。 沿革2009/2010シーズン2009年3月26日、KHLのクラブとロシアアイスホッケー連盟およびKHL幹部の合同会議により、20歳以下のアイスホッケークラブのリーグを創設することが決定した。 2009-2010年のシーズンは22チームが参加した。 2010/2011シーズン2009-2010年のシーズンにリーグに参加していたクリリヤ・ソヴェトフはマイナーリーグのクリリヤ・ソヴェトフとは別のチームであったが、2010年の夏に2つのクラブが合併し、シニアのクラブはマイナーリーグに、20歳以下のクラブはJHLに参加した。 2009-2010年のシーズンにJHLに参加していたのはHCディナモ・モスクワと提携したディナモ・ユースおよび、HC MVDと提携したシェリフだった。2010年にディナモとMVDが合併し、合併した両クラブのユースチームはシェリフと改名して拠点をトヴェリに移した。 シーズン開幕前にJHLには新しいクラブが参加。 新たに参加したのはミンスキエ・ズーブル(ベラルーシ)、HCリガ(ラトビア)、ユーノスチ(ベラルーシ)、ガゾビク(チュメニ)、ベーリエ・ティグリ(オレンブルク)、オリンピア(キロヴォーチェペツク)、セレブリャニエ・リヴィ(サンクトペテルブルク)の7チームだった。 このためJHLは国際色豊かになった。また、7月にフェニックスがヒミクと改称した。 2011/2012シーズン6月27日、下部リーグのJHL-Bを創設することが決定。 JHLには新たにスロバキアのクラブ「タトランスキエ・ヴォルキ」が加わった。 2012/2013シーズン2012年4月27日、チェコのクラブ「エネルギヤ」が加入。 同年6月27日、ハンガリーのクラブ「パトリオット」が加入。8月1日、パトリオットは正式にJHLに承認された。 このシーズンはタトランスキエ・ヴォルキが不参加だった。 2013/2014シーズン2013年6月19日、新たに7チームがJHLに加入した。 加入したのはマラダヤ・グヴァルディヤ(ドネツク、ウクライナ)、ディナモ(サンクトペテルブルク)、ゴルニャク(ウチャリ)、レッドブル(ザルツブルク、オーストリア)、ベルクーティ・クバン(クラスノダール)、エルタ(リペツク)およびベルゴロドのクラブである。 9月23日、財政難によりパトリオットがリーグから脱退することとなった。 2014/2015シーズン2014年4月9日、サハリンスキエ・アクーリ(ユジノ・サハリンスク)のリーグ加入申請が明らかとなった。 5月25日、JHLの会議において新たに9チームの加入が同意を得た。 その9チームはロストフ(ロストフ・ナ・ドヌー)、ヴァリャーギ(レニングラード州)、サハリンスキエ・アクーリ(ユジノサハリンスク)、ブリャンスク、VVS(サマラ)、ホッケープラス(モジャイスク)、セーヴェルニエ・ハスキー(ムルマンスク)、ジャカルス(ポーランド)およびアイスベレン(ドイツ)である。 6月18日、JHLは東部ウクライナの政情不安定によりドネツクのマラダヤ・グヴァルディヤが2014-2015シーズンを欠場すると発表した。 7月10日、バルス(カザン)がマイナーリーグのSHLへの加入を発表。 もうひとつの新しいチームがベルクーティ・クバン(クラスノダール)だった。 2014年7月14日、JHLにカザンのイルビスが新規参入。 SHLに加入したバルスに入れ替わる形での参加となった。 アリーナJHLの1部リーグでは33のアイスアリーナがある。 最も収容力があるのはオムスクのアリーナ・オムスクである。18チームがKHL所属クラブのホームアリーナで競技をしており、1チームはベラルーシ・エクストラリーグのアリーナで、6チームは個別のアリーナで、2チームはSHL所属クラブのアリーナで、6チームは個別のスポーツパレスで競技を行っている。 形式2014-2015年のシーズンにクラブは2つのコンファレンスに分けられた。 西部コンファレンスが20チーム、東部コンファレンスが19チームに分けられた。 それぞれのコンファレンスはさらに2つずつのディビジョンに分かれている。 したがって、北西ディビジョン、中央ディビジョンおよび沿ボルガディビジョンは10チーム、ウラル・シベリアディビジョンは9チームの編成となった。 [5] 各チームは同じディビジョンのチームとは4試合ずつ(ホームで2試合、アウェーで2試合)対戦し、自分と同じコンファレンスで異なるディビジョンのチームとは2試合ずつ(ホームで1試合、アウェーで1試合)対戦する。 したがって北西および中央ディビジョンのチームは定期試合で56試合を行うが、沿ボルガディビジョンのチームは54試合、ウラル・シベリアディビジョンのチームは52試合を行う。 プレーオフに進むことができたのは各ディビジョンの上位8チームである。 プレーオフでは先に3勝を挙げた方が勝者となるため、少なくとも3試合、最大5試合を行う。準々決勝まではプレーオフを同一コンファレンス内で行い、その際各ディビジョン1位のチームは自動的にコンファレンス全体の1位と2位になる。3位から16位のチームは定期試合の勝ち点順に順位を決める。 準決勝からは西部と東部のチームは異なるコンファレンスのチームと対戦する。 プレーオフの勝者にはハルラーモフ・カップが授与される。 2015-2016年のシーズンは北西ディビジョン8チーム、中央ディビジョン7チーム、沿ボルガディビジョン8チーム、ウラル・シベリアディビジョン8チームの合計31チームで開幕した。 [6] プレーオフに進出できるのは各コンファレンスの上位8チームとなっている。 2015/2016所属クラブ歴代受賞チーム
脚注
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