2007年の全日本F3選手権

2007年の全日本F3選手権
前年: 2006 翌年: 2008

2007年の全日本F3選手権(2007ねんのぜんにほんF3せんしゅけん)は、2007年平成19年)3月31日 - 4月1日富士スピードウェイで開幕し、10月20日 - 21日ツインリンクもてぎで閉幕した全20戦による2007年シーズンの全日本F3選手権である。

今シリーズ3位となったオリバー・ジャービスは、マカオグランプリで優勝した。

前年度からの変更点

トムスが新たなエンジンとして1AZ-FEを投入。ただし初年度のため供給は自社チームの2台のみとされ、それ以外のトヨタ系チームはいずれも従来の3S-GEを継続使用した。

童夢が前年限りでシャシー供給を打ち切り撤退したため、2002年シーズン以来5年ぶりにシャシーがダラーラのみ使用されることになった。

ポイントシステム

決勝順位 P.P. 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 F.L.
獲得ポイント 1 20 15 12 10 8 6 4 3 2 1 1

全部門、有効ポイント制度を導入しており、成立したレースの合計数の80%のレースのポイントが加算される。

チーム部門・エンジンチューナー部門は最上位を獲得したドライバーの分のみのポイントが加算される。

エントリーリスト

車番 ドライバー チーム 使用車両 エンジン エンジンチューナー
1 イギリスの旗 オリバー・ジャービス DHG TEAM TOM'S F306 TOYOTA 1AZ-FE トムス
2 日本の旗 中山友貴 Honda TODA RACING F307 MUGEN HONDA MF204C 戸田レーシング
3 ブラジルの旗 ロベルト・ストレイト INGING MOTORSPORT F306 TOM'S TOYOTA 3S-GE トムス
10 日本の旗 塚越広大 Honda TEAM REAL F307 MUGEN HONDA MF204C M-TEC
11 日本の旗 伊沢拓也 Honda TEAM REAL F307 MUGEN HONDA MF204C M-TEC
12 エストニアの旗 マルコ・アスマー(1~4,7~10戦)
イギリスの旗 ベン・クルーカス英語版(5,6戦)
日本の旗 番場琢(11~15戦)
ThreeBond Racing F307 ThreeBond NISSAN SR20VE 東名エンジン
14 日本の旗 安田裕信 ThreeBond Racing F306 ThreeBond NISSAN SR20VE 東名エンジン
16 日本の旗 石川資章 SHION FORMULA LTD. F306 TOM'S TOYOTA 3S-GE ハナシマレーシング
33 日本の旗 関口雄飛 NOW MOTOR SPORT F305 TOM'S TOYOTA 3S-GE トムス
36 日本の旗 大嶋和也 TDP TEAM TOM'S F306 TOYOTA 1AZ-FE トムス
37 日本の旗 石浦宏明 TDP TEAM TOM'S F307 TOM'S TOYOTA 3S-GE トムス
62 日本の旗 嵯峨宏紀 DENSO Team Le Beausset F306 TOM'S TOYOTA 3S-GE ハナシマレーシング

スケジュールおよび勝者

決勝日 開催サーキット 周回数 勝者
第1戦 3月31日 富士スピードウェイ 15周 オリバー・ジャービス
第2戦 4月1日 21周 大嶋和也
第3戦 4月14日 鈴鹿サーキット 12周 大嶋和也
第4戦 4月15日 17周 ロベルト・ストレイト
第5戦 5月19日 ツインリンクもてぎ 14周 オリバー・ジャービス
第6戦 5月20日 20周 ロベルト・ストレイト
第7戦 5月24日 岡山国際サーキット 18周 石浦宏明
第8戦 5月25日 25周 塚越広大
第9戦 7月7日 鈴鹿サーキット 12周 ロベルト・ストレイト
第10戦 7月8日 17周 塚越広大
第11戦 8月4日 オートポリス 14周 ロベルト・ストレイト
第12戦 8月5日 20周 ロベルト・ストレイト
第13戦 8月5日 20周 大嶋和也
第14戦 8月25日 富士スピードウェイ 15周 大嶋和也
第15戦 8月26日 21周 大嶋和也
第16戦 10月6日 仙台ハイランド 17周 ロベルト・ストレイト
第17戦 10月7日 24周 オリバー・ジャービス
第18戦 10月7日 24周 石浦宏明
第19戦 10月20日 ツインリンクもてぎ 14周 ロベルト・ストレイト
第20戦 10月21日 20周 大嶋和也

シリーズポイントランキング

ドライバー部門

総合得点では、ロベルト・ストレイトのほうが上回ったが、有効ポイント制度で大嶋和也がシリーズチャンピオンとなった。このように、有効ポイント制度のデメリットが出たため、今シーズン限りで有効ポイント制度はなくなった。

順位 車番 ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 総合得点 有効得点
1 36 大嶋和也 13 22 22 11 6 2 4 15 15 13 13 16 22 22 22 R 12 R 16 22 268 262
2 3 ロベルト・ストレイト 10 15 12 21 15 20 10 12 21 10 21 20 6 8 10 22 10 12 21 8 284 252
3 1 オリバー・ジャービス 21 12 15 12 21 10 15 8 10 15 15 12 15 12 12 12 22 15 12 R 266 238
4 37 石浦宏明 15 10 10 15 10 15 22 5 1 3 6 1 10 6 8 15 15 22 10 12 211 201
5 10 塚越広大 4 8 8 6 13 10 12 21 13 21 8 8 R 15 15 6 3 10 8 3 192 182
6 11 伊沢拓也 R 3 4 3 8 12 8 10 2 6 10 10 12 10 6 R 8 4 R 6 122 120
7 33 関口雄飛 8 2 6 4 4 4 6 6 4 8 4 6 8 3 0 R 6 8 4 15 106 101
8 14 安田裕信 3 4 R 2 2 3 3 1 8 4 3 4 1 4 4 10 1 6 6 10 79 76
9 2 中山友貴 R R 1 0 1 R 1 0 3 2 2 3 4 0 2 8 4 R R 4 35 35
10 12 マルコ・アスマー 6 6 2 8 0 3 6 R 31 31
11 62 嵯峨宏紀 2 1 3 1 0 1 2 2 0 1 1 1 3 1 1 4 2 3 3 R 32 31
12 16 石川資章 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 R 0 0 0 3 0 2 2 2 10 10
13 12 ベン・クルーカス 3 6 9 9
14 12 番場琢 0 2 2 2 3 9 9

チーム部門

順位 チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 総合得点 有効得点
1 TOM'S 20 20 20 15 20 15 20 15 15 15 15 15 20 20 20 15 20 20 15 20 355 295
2 INGING MOTORSPRT 10 15 12 20 15 20 10 12 20 10 20 20 6 8 10 20 10 12 20 8 278 246
3 Honda Team Real 4 8 8 6 12 12 12 20 12 20 10 10 12 15 15 6 8 10 8 6 214 192
4 NOW MOTORSPORTS 6 2 6 4 4 4 6 6 4 8 4 6 8 3 0 0 6 8 4 15 106 101
5 ThrreBond Racing 6 6 2 8 3 6 3 3 8 4 3 4 2 4 4 10 1 6 6 10 99 91
6 Honda TODA RACING 0 0 1 0 1 0 1 0 3 2 2 3 4 0 2 8 4 0 0 4 35 35
7 DENSO Team Le Beausset 2 1 3 1 0 1 2 2 0 1 1 1 3 1 1 4 2 3 3 0 32 31
8 SHION FORMULA LTD. 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 2 2 2 10 10

エンジンチューナー部門

順位 チューナー名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 総合得点 有効得点
1 トムス 20 20 20 15 20 15 20 15 15 15 15 15 20 20 20 15 20 20 15 20 355 290
2 ハナシマレーシング 10 15 12 20 15 20 10 12 20 10 20 20 6 8 10 20 10 12 20 8 278 246
3 M-TEC 4 8 8 6 12 12 12 20 12 20 10 10 12 15 15 6 8 10 8 6 214 192
4 東名エンジン 6 6 2 8 3 6 3 3 8 4 3 4 2 4 4 10 1 6 6 10 99 91
5 戸田レーシング 0 0 1 0 1 0 1 0 3 2 2 3 4 0 2 8 4 0 0 4 35 35

外部リンク