黒沼 健(、1902年(明治35年5月1日[1][2][3] - 1985年(昭和607月5日[1][3])は、日本の超常現象、超古代文明研究・執筆者で、SF作家・翻訳家としても活動した[3]。本名は左右田 道雄(そうだ みちお)[2]。
父の左右田信二郎は銀行家の左右田金作の弟で、経済学者で銀行家の左右田喜一郎は道雄からみて従兄弟にあたる[4]。
経歴
神奈川県横浜市に生まれる[2]。東京帝国大学法学部ドイツ法学科卒業[1][2]。
1931年より海外探偵小説の翻訳を始める[2]。戦前は雑誌『新青年』を中心に活躍したほか、日本文藝家協会や日本児童文芸家協会などに所属し、日本推理作家協会では理事を務めた。
東宝映画『空の大怪獣 ラドン』の原作[3]、同『大怪獣バラン』の原案[3]、大映テレビ室(大映テレビの前身)制作のテレビドラマ『海底人8823』の原作・脚本・主題歌作詞なども手がけた[1]。『ラドン』『バラン』では、撮影現場にも訪れるなど積極的な姿勢を見せていた[5]。
予言者ノストラダムスを日本に最初に紹介した人物とされる[1]。
1985年7月5日5時32分に老衰のため、死亡(享年83歳)[6]。墓所は横浜市蓮光寺。
著書
- 『秘境物語』(新潮社) 1957
- 『謎と怪奇物語』(新潮社) 1957
- 『大怪獣バラン』(あかしや書房) 1958
- 『驚異物語』(新潮社) 1958
- 『謎と秘境物語』(新潮社) 1959
- 『新・謎と怪奇物語』(新潮社) 1961
- 『未来をのぞく話』(新潮社) 1962
- 『世界の謎と怪奇』(アサヒ芸能出版、平和新書) 1963
- 『古代大陸物語』(新潮社) 1963
- 『霊と怪異物語』(冬樹社) 1963
- 『予言と怪異物語』(新潮社) 1964
- 『世界の怪異物語 神秘と奇跡の記録』(アサヒ芸能出版) 1964
- 『奇人怪人物語』(新潮社) 1965、のち河出文庫
- 『怪奇の窓』第1 - 2 (毎日新聞社) 1965 - 1966
- 『地下王国物語』(新潮社) 1966
- 『霊と怪奇の世界』(山王書房) 1967
- 『超古代大陸レムリア』(新潮社) 1967、のち改題『失われた古代大陸』(新潮文庫)
- 『世界の神々と性』(山王書房) 1967
- 『怪奇千一夜』(徳間書店) 1967
- 『大アマゾンの怪奇』(徳間書店) 1968
- 『天空人物語』(新潮社) 1968
- 『第二の世界物語』(新潮社) 1969
- 『神秘と幻想物語』(新潮社) 1970
- 『世界の予言』(八雲井書院) 1970
- 『生きている怪獣』(偕成社) 1970
- 『恐怖と戦慄物語』(新潮社) 1971
- 『空飛ぶ円盤と宇宙人』(高文社) 1973
- 『呪いと神秘の世界』(高文社) 1974
- 『七人の予言者』(新潮文庫) 1974
- 『霊と呪い』(新潮文庫) 1974
- 『失われた古代都市』(新潮社) 1976
- 『零次元の怪奇と謎』(グリーンアロー出版社) 1976
- 『怪獣大戦争』(出版芸術社) 1993 - アンソロジー。「ラドンの誕生」を所収
翻訳
脚注
脚注
出典
参考文献
関連項目