高橋徹 (ネットワーク研究者)
高橋 徹(たかはし とおる、(英語: Toru Takahashi)、1941年1月15日 - 2022年12月20日[1])は、日本のコンピュータネットワーク研究者、実業家。1990年代における日本およびアジアのインターネット普及に貢献し、インターネット初期の商業的展開で重要な役割を演じた[2]。「日本のインターネットの母」とも呼ばれる[2]。 略歴1941年に栃木県宇都宮市で生まれた。1964年に東北大学文学部哲学科美学美術史専攻を卒業したのち、編集者および執筆者として働いた。 1982年からビデオテックスのマーケティングなどに関わり、1986年からUNIXワークステーションとルータを用いた高速LAN構築事業を手がけた。1987年よりインターネットの研究を始め、日本Unixユーザ会理事に就任した。 1993年には日本インターネット協会(国際団体インターネットソサエティ日本支部)設立時の事務局長となった(のち、1997年に会長となった)。1994年にインターネットサービスプロバイダの東京インターネットを設立し、社長となった。2001年、日本インターネット協会が電子ネットワーク協議会と合併し「財団法人インターネット協会」に変わった際に副理事長となり、2002年にはアジア太平洋インターネット協会議長、のち理事となった[3]。 2002年、情報通信月間の総務大臣表彰を受けた[3]。2012年にインターネットソサエティが発表した「インターネットの殿堂」(Internet Society's Hall of Fame) 33人のうち、唯一の日本人としてイノベーター部門に選ばれた[2]。これは、インターネットをアジアに広めたことを高く評価したものである[4]。 著書・訳書
脚注
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