高槻ジャズストリート
高槻ジャズストリート(たかつきジャズストリート)は、毎年ゴールデンウィークの2日間(主に5月3日・4日)に大阪府高槻市の複数の会場で開催される無料の音楽イベント。観客は毎年10万人以上を集め[1]、開催中の2日間は会場周辺を中心に町中がジャズバー、ライブハウスと化す。 概要市民ボランティアからなる「高槻ジャズストリート実行委員会」によって運営されているイベントで、運営資金は、スポンサー協力、寄付・募金、Tシャツをはじめとするグッズや飲食ブースの売り上げで成り立っている。パンフレット及び全会場への入場、演奏はすべて無料である(一部の飲食店会場では1ドリンクの注文を求められる場合もある)。 会場は阪急京都本線高槻市駅、JR京都線高槻駅周辺の一帯。高槻市立桃園小学校グラウンド(高槻市役所横)、高槻現代劇場とその周辺(高槻城跡公園野球場、野見神社能舞台など)、関西大学高槻ミューズキャンパスなどを中心として、高槻市駅高架下のスペースや駅周辺の飲食店店内・店頭、郊外のあくあぴあ芥川・摂津峡公園などの複数の会場で開催される。出演バンドはプロミュージシャンや一般公募によるアマチュアバンドのほか、毎年1月に高槻現代劇場で行われる「たかつきスクールJAZZコンテスト」(近畿一円の中学校・高等学校のスクールバンドを対象に公募し、プロのジャズミュージシャンを審査員に迎えて行われる関連イベント)の優秀バンドに出場枠が割り当てられる[2]。 本イベントの特徴として、無料巡回バス「パラダイス号」の運行があげられる。これは、高槻市交通部のバス2台を借り上げて会場内を巡回するものであるが、バス車内そのものが演奏会場となっており、1周で1バンドが演奏するスケジュールとなっている。巡回ルートは以下の通り。
途中降車も可能だが、人気のあるミュージシャンが乗車して演奏する場合には、そのミュージシャン目当てで行列が出来る事も稀にある。 2009年(第11回)は39会場で開催予定。 5月5日は茨木市でもJazzイベント茨木音楽祭を開催。 また、2009年10月に秋のジャズ&フリマ高槻食の文化祭を開催。 音楽のジャンルは多岐に渡り、ジャズ、ブラックミュージック、ブルース、フュージョン、ラテン、ビッグバンド、ボサノヴァ、ゴスペル、ディキシーランド・ジャズ、etc(ノンジャンル)と、さまざまな人が楽しめるものとなっている。 ボランティアによる運営で人的リソースが少ないうえに、十万人規模の来客者がいるイベントの為、来客誘導やゴミ、騒音などの問題などをかかえている。事前準備および当日のボランティアスタッフを通年募集している。詳しくは外部リンクの項を参照。 沿革1999年に、「高槻の街を、明るく楽しい音楽溢れる素晴らしい街にしよう」というジャズ好きの市民有志によって立案された。そのため運営も主婦や学生、お年寄りなどの市民のボランティアが主催している。大規模なジャズイベントを無料で行うとあって、メディアでも注目され、第1回は予想を大きく上回る3万人が来客するなど、町おこしイベントとしては大成功であった。その年の11月に行われた「高槻ジャズフェスティバル」をNHKが取材、「音楽あふれる街に憧れて」という番組を制作し、全国ネットで放映された。[3]第1回から毎年秋には高槻ジャズフェスティバルが開催されており、また、2010年からは身近な音楽イベントとして、新たに「高槻ジャズ風景」が開催されている。 2001年に財団法人大阪21世紀協会が選ぶ「大阪スグレもの21賞」を受賞し、2005年には、第22回「大阪府まちづくり功労者賞」を高槻ジャズストリート実行委員会が受賞している。第10回を迎えた2008年には観客動員数が15万人を超え、日本最大級のジャズイベントとして2009年1月27日に大阪ミュージアム登録物に認定され、だんじり祭、天神祭などと共にベストセレクションに選ばれている。 年表
演奏会場
第11回
第13回
イベント
高槻ジャズストリートは地域活性の為に企画されたイベントで、第1回目から様々なイベントが行われており、アートの森やフリーマーケットは多くの来場者が訪れるイベントでもある。
第13回
ゲスト・ミュージシャン
第1回第2回第3回第4回第5回
第6回第7回
第8回第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
存続2020年(令和2年)に開催予定だった第22回は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により同年4月12日に中止とすることが決まった。「すべてがボランティアによる」方針を掲げ自治体からの補助を受けておらず、開催の必要経費はTシャツなどのグッズ販売や飲食ブースの売り上げ、企業のスポンサー料、パンフレットの広告代金、募金で賄っているものの、第22回に向けて用意したパンフレットやTシャツ製作などで生じた500万円以上の経費が第22回の中止により赤字となる見通しで、2021年の第23回以降のジャズストリートの存続が危ぶまれている。 参考文献高槻ジャズストリートパンフレット1999-2011,2014 脚注
関連項目外部リンク |