風のクロノア(かぜのクロノア)は、バンダイナムコエンターテインメントから発売されている、日本のアクションゲームシリーズ。1997年12月11日にPlayStation用ゲームソフトとして第1作『風のクロノア door to phantomile』が発売。以降、対応プラットフォームを拡大し、多数のジャンルでシリーズ化されて発売された。2.5Dアクションの名作である。[1]
シリーズ作品
シリーズの設定・世界観
世界観
風のクロノアシリーズは各ゲームの繋がりが薄く、特定の繋がりは明示されていない。
- 1997年 - 2001年作品
- 夢を渡り歩く力を持っている「夢見る黒き旅人」クロノアと、彼が訪れる世界、そして自らの存在と運命を知ることになるクロノアを描いた作品。据置型ゲーム機作品ではファントマイル語の存在が大きな特徴である。
- 2002年作品
- 2001年から2003年まで『別冊コロコロコミック』で連載された『疾風天国 風のクロノア』を境に世界観が一新され、クロノアはヒーローを目指す少年的なキャラクターになった。また、過去作品のキャラクターたち(作品毎に舞台は異世界であった)が共存するなど、パラレルワールド的な内容になっている。
ファントマイル語
初期作品ではクロノアたちが架空の言語を喋り、画面上ではその日本語訳が表示されるという演出でストーリーが進んでいく。独自の単語や文法に基づいた完全な独立言語であるが、一部実在の言語を参考にしていたり、スキー用語などをもじって利用しているものもある。例えば、ガディウスの喋る言語はドイツ語が基になっている[2]。また、ファントマイル語はゲームに登場する言語の総称であるが、各キャラクターはイメージ作りのため別の言語を喋る設定であり(別言語でも翻訳無しに意思疎通する)例えばクロノアが喋る、わ行・は行・ら行を中心とした言語をクロノア語とするなど、使用するキャラクター+語という名前で呼ぶこともある。
音楽
井村絵里子を中心とし、大久保博、中西哲一、小沢純子、柿埜嘉奈子、高橋コウタ、辰田朋子、堀込高樹、柴野浩美、といったスタッフが楽曲制作に関わっている。
キャラクター
クロノアのゲスト出演
クロノアは様々なナムコ(後のバンダイナムコゲームス)のゲームにゲスト出演している。名称のみが登場する場合もある。
出演作品
ここではクロノアが登場する作品を紹介する。
- 『アルペンレーサー3』(PS2) - 隠しキャラとしてクロノアが登場。『風のクロノア2』などにおけるフロートボード姿での登場。
- 『ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊』(DS) - サポートキャラクターとしてクロノアが登場。
- 『スマッシュコート3』(PS) - 隠しキャラとしてクロノアが登場。
- 太鼓の達人シリーズ
- 『太鼓の達人 タタコンでドドンがドン』(PS2) - 『風のクロノア2』のミラ・ミラ大雪山ステージのBGMである「STEPPING WIND」が収録(後にAC版『太鼓の達人4』にも移植)。踊り子としても登場。
- 『太鼓の達人 あっぱれ三代目』(PS2) - 「わっふ〜音頭」という曲がある。踊り子としても登場。
- 『太鼓の達人(新筐体)』(AC) - 『door to phantomile』のビジョン1-1「風の村ブリーガル」のBGMである「The Windmill Song」が2013年12月11日のアップデート「モモイロVer.」にて収録(後にWii U『太鼓の達人 特盛り!』にも移植)。
- 『太鼓の達人 あつめて★ともだち大作戦!』(Wii U) - 『door to phantomile』のビジョン4-2のボス「バラディウム」戦のBGMである「Baladium's Drive」が収録。
- 『NAMCO x CAPCOM』(PS2) - プレイヤーユニットとしてクロノア&ガンツ、敵ボスとしてジョーカーとジャンガ、ザコ敵としてムゥ一族、サブキャラとしてロロと大巫女が登場。キャラクター設定は『クロノアヒーローズ』、クロノア関連のステージは『風のクロノア2』をそれぞれベースにしている。
- 『テイルズ オブ ハーツ』(DS) - サポートキャラクターとしてクロノアが登場。
- 『ファミリーテニスアドバンス』(GBA) - 操作キャラクターとして登場。
- 『プロ野球 ファミスタ2011』(3DS) - ナムコスターズの選手として登場。過去のファミスタシリーズでも1996年の『ワールドスタジアムEX』より不定期で登場していた。
- 『MotoGP』(PS2) - 隠しライダーとしてクロノアが登場。マシンに「96」と描かれている。
- 『ワールドキックス』(AC) - 隠しチーム「ナムコ90'チーム」の一員としてクロノアが登場。デザインはPS版『door to phantomile』がベース。
名称のみ登場する作品
ここでは名称のみ登場する作品を紹介する。
- 『ゼノサーガ エピソードI[力への意志]』(PS2) - 『ビーチバレー』の宣伝のため、クロノアがシオンにメールを送信してくる。
- ことばのパズル もじぴったんシリーズ
- 『ことばのパズル もじぴったん』(PS2) - 「くろのあ」や「かぜのくろのあ」と並べると意味が出てくる。また、『風のクロノア』をテーマとしたステージがいくつか存在し、背景がクロノア、BGMが『風のクロノア2』の「Going to Lunatea」となっている。
- 『ことばのパズル もじぴったんWii デラックス』(Wii) - ナムコスペシャルステージのみで使えるナムコ用語内にて、「れふぃす(レフィス)」、「ひゅーぽー(ヒューポー)」などが収録されている。
- 『ことばのパズル もじぴったん アンコール』(NS) - Wii版に収録されていたナムコ用語に加え、「風のクロノアステージ」でのみ使えるクロノア関連のことば(「ろんごらんご〈ロンゴランゴ〉」、「ばらでぃうむ〈バラディウム〉」など)が収録されている。
- 『ファミリースタジアム2003』(GC) - ナムコスターズの本拠地球場として「クロノアスタジアム」が登場。クロノア選手も3番セカンドで登場。
アイテムなどで登場する作品
本人が登場する訳ではないが、アイテムや背景などで登場する作品を紹介する。
メディアミックス
漫画
以下の漫画作品が刊行されている。
ウェブコミック
2012年9月26日より、バンダイナムコゲームスのウェブコミックサイト「ShiftyLook」にて、ウェブコミック『KLONOA: Dream Traveller of Noctis Sol』(脚本:ジム・ザブ、作画:ありがひとし)の英語版が連載開始され、2012年11月18日には「ShiftyLook」日本語版対応と共に同作の日本語版も公開された。2014年3月14日の65話をもって一旦連載終了となった。2014年9月30日に「ShiftyLook」サービス終了に伴い公開終了。未単行本化。
アニメ
2016年10月28日、アメリカのアニメーション制作会社「Henshin」によるアニメ化が発表された[3]。
ウェブコミック版を手掛けたありがひとしが脚本やキャラクターデザインを担当し、音声はファントマイル語に英語や日本語字幕を乗せる構成になるとされていた[3]が、2019年1月にありがひとしのTwitterにてアニメ化の中止が発表された[4]。
脚注
外部リンク
|
---|
シリーズ作品 |
|
---|
登場キャラクター | |
---|
関連項目 | |
---|
カテゴリ |