長谷観音 (古河市)
長谷観音(はせかんのん)は、茨城県古河市にある真言宗豊山派の寺院。正式には、山号を明観山、院号を観音院、寺号を長谷寺という[1]。古河公方ゆかりの寺院である。 歴史戦国時代の明応2年(1493年)、初代古河公方の足利成氏が古河城の鬼門除けとして、鎌倉の長谷寺から十一面観世音菩薩立像を勧請し、堂舎を建立したことが起源である。江戸時代には、歴代古河城主の祈願所ともなった。文政13年(1830年)頃に書かれた『古河志』には、大和(奈良県)および鎌倉にある長谷観音と並び、「三長谷」と呼ばれていると紹介されている。明治初年(1868年)に廃寺となり、八間四面の本堂も破壊されたが、大正3年(1914年)、有志の寄付により元の地に再興された。なお、その間は十一面観音は市内横山町の徳星寺に移されていた[2] [1] [3]。 日本三大長谷観音の一つとされる由来としては、一本の楠から大和・鎌倉・古河の長谷観世音像が彫られたとも口伝されている[4]。 文化財
葛飾坂東観音霊場長谷寺(長谷観音)は葛飾坂東観音霊場の番外札所である。ご詠歌は 「いつの世も 三国の衆生を すくわんと ちかいもかたき 長谷観音」[6] 葛飾坂東観音霊場では各寺院に「ご詠歌」があり、参拝時にご詠歌を唱えることは、経文読唱と同じ功徳があるとされる[7]。 所在地
交通脚注
参考文献
外部リンク |