長谷寺 (鳴門市)
長谷寺(ちょうこくじ)は、徳島県鳴門市撫養町木津に位置する高野山真言宗の寺院である。山号は豊山。院号は神楽院。本尊は十一面観世音菩薩。新四国曼荼羅霊場第二番札所、阿波北嶺薬師霊場第十九番札所。
歴史木津の住人・船戸左衛門尉次正が主人である細川氏を討たれ、その仇を取るべく大和国の長谷寺の観世音に月詣りをしていた。ある時旅程が遅れて長谷の里へは夜に着いたため、里人から盗賊だと間違われて処刑されそうになった。しかし長谷寺の住職の夢の中に観世音が現れ、次正を助けるように指示した。住職は次正を寺へ連れ帰り、寺に伝わる十一面観世音菩薩像を贈り、四国に堂を作って拝むように勧めた。 以上の御縁から、次正は山号・院号・寺号を大和国の長谷寺と同じ寺を作り、しかし読みだけは「はせでら」ではなく音読みの「ちょうこくじ」とした。 なお創建当時の寺の前一帯は海であり、木津の入江の寺という意味で「木津江寺(こづえじ)」あるいは「木末衛寺(こずえじ)」とも呼ばれていたことがあった。
境内
文化財
前後の札所交通脚注
参考文献
関連項目外部リンク
|