長調による12の練習曲
長調による12の練習曲(Douze études dans tous les tons majeurs)作品35は、シャルル=ヴァランタン・アルカンによって1847年に出版されたピアノ用の練習曲集。全12曲からなっており、フランソワ=ジョゼフ・フェティスに献呈された。同様に12曲からなる「短調による12の練習曲」作品39と対を成している(この曲もフェティスに献呈されている)。 楽曲「短調~」同様、イ長調に始まり、下降五度循環によりホ長調で完結する。
楽曲(詳細)難易度は非常に高い。極めて高度な技術が必要とされる。また、「隣村の火事」といった題名が印象的である。アルカンの作品にはこういった題名のものが多々あり、この曲集にも使われている。他には、25の前奏曲の第8番「海辺の狂女の歌」などがある。また、録音は、ベルナール・リンガイセンとステファニー・マッカラムとマーク・ヴァイナーが全曲録音を出しているが、他では抜粋で第5曲の「アレグロ・バルバロ」などが稀に録音されている程度である。この曲集も全体的に、録音も演奏される機会も非常に少ない。 外部リンク |