鈴木 徹郎(すずき てつろう、1922年 - 1990年3月[1])は、日本の北欧文学者、児童文学者、翻訳家。
来歴・人物
長野県生まれ。東京帝国大学中退。1955年宣教師からスウェーデン語を教わり北欧文学の道に入り、スウェーデン・ヘレモズ・インスティテュート卒業、コペンハーゲン大学大学院修了。のちデンマーク語を独習。
1970年『ハンス・ペテルソン名作集 全11巻』で産経児童出版文化賞受賞。1980年『ハンス・クリスチャン・アンデルセン その虚像と実像』で日本児童文学学会奨励賞受賞。1987年『アンデルセン小説・紀行文学全集』で日本翻訳文化賞受賞。日本アンデルセン協会事務局長。[2]
著書
- 『いなくなったろん』(藤沢友一絵、実業之日本社) 1971
- 『鈴っ子』(河野日出雄絵、岩崎書店) 1974
- 『ハンス・クリスチャン・アンデルセン その虚像と実像』(東京書籍) 1979
- 『バイキングものがたり 海の大冒険』(帆足次郎絵、岩崎書店) 1980
- 『アンデルセン風物詩 写真と資料でつづる北欧のメルヘン』(小学館) 1983
共著
翻訳
- 『アンデルセン』(訳編、太田大八絵、小峰書店、世界偉人自伝全集) 1967
- 『ウッレくんうみをいく』(レイフ・クランツ、ウルフ・ルーフグレン絵、ポプラ社) 1967
- 『ウッレくんジャングルへいく』(レイフ・クランツ、ウルフ・ルーフグレン絵、ポプラ社) 1967
- 『ウッレくんそらをとぶ』(レイフ・クランツ、ウルフ・ルーフグレン絵、ポプラ社) 1967
- 『おばけのラーバン』(インゲル・サンドベルイ、ラッセ・サンドベルイ絵、ポプラ社) 1967
- 『やかまし村の春』(アストリッド・リンドグレーン、イロン・ヴィクランド絵、ポプラ社) 1967
- 『ちびくろ・うーふ・ちびくろ・むーふ』(ヘレン・バンナーマン、村上勉絵、ポプラ社、ちびくろ絵本) 1968
- 『ちびくろ・かーしゃ』(ヘレン・バンナーマン、村上勉絵、ポプラ社、ちびくろ絵本) 1968
- 『ちびくろ・きーば』(ヘレン・バンナーマン、村上勉絵、ポプラ社、ちびくろ絵本) 1968
- 「ハンス・ペテルソン名作集」全11巻(大石真共訳、鈴木義治絵、ポプラ社) 1968 - 1969
- 『マグヌスと子りす』
- 『マグヌスと馬のマリー』
- 『みなとのマグヌス』
- 『マグヌスのぼうけん』
- 『マグヌスと船の犬』
- 『こんにちはリーゼロット』
- 『リーゼロットとゆかいななかま』
- 『リーゼロットのたんじょう日』
- 『ペッテルがやってくる』
- 『町へかえったペッテル』
- 『ペッテルはなかない』
- 『極楽鳥の島』(ベルイマン、佐藤照雄絵、学習研究社、少年少女学研文庫) 1970
- 『真夜中の暴走』(ハリー・クルマン、藤沢友一絵、講談社) 1971
- 『ちびくんと100台の自動車』(インゲル・サンドベル、イラッセ・サンドベルイ絵、講談社) 1972
- 『ムーミン谷の十一月』(トーベ・ヤンソン、講談社、トーベ・ヤンソン全集8) 1972、のち文庫
- 『白夜の少年兵』(カイ・ショーデルヘルム、藤沢友一画、岩崎書店) 1972
- 『ぼくのつくった家』(インゲル・サンドベルイ、ラッセ・サンドベルイ絵、講談社) 1972
- 「アンデルセン文庫」全15巻(大原ゆり画、岩崎書店) 1975 - 1976
- 『マッチ売りの少女』
- 『みにくいアヒルの子』
- 『小クラウスと大クラウス』
- 『はだかの王さま』
- 『おやゆびひめ』
- 『野のハクチョウ』
- 『赤いくつ』
- 『すずの兵たいさん』
- 『モミの木』
- 『ナイチンゲール』
- 『イーダの花』
- 『人魚姫』
- 『雪の女王』
- 『五つぶのエンドウ豆』
- 『眠りの精オーレおじさん』
- 『絵のない絵本 アンデルセン傑作集』(牧野鈴子絵、集英社、少年少女世界の名作21) 1982
- 『絵のない絵本』(牧野鈴子絵、集英社、少年少女世界名作の森16) 1990
- 「アンデルセン小説・紀行文学全集」全10巻(東京書籍)
- 『徒歩旅行 / 影絵』 1987
- 『即興詩人』 1987
- 『O.T.:苦悩の烙印』 1986
- 『ただのヴァイオリン弾き』 1987
- 『絵のない絵本 / 幸せもののピーア』 1987
- 『一詩人のバザール』 1986
- 『二人の男爵夫人』 1986
- 『スウェーデン紀行 / ディケンズ訪問記 / ポルトガル紀行』 1986
- 『生きるべきか死ぬべきか』 1987
- 『スペイン紀行』 1987
参考
- ^ 『人物物故代年表』
- ^ 『現代日本人名録』1987年
関連項目