郷賢祠(きょうけんし)は、広島県竹原市田ノ浦2丁目にある霊社。郷土の賢人を祠ったものであり、市の史跡に指定されている。[1]
歴史
1827年(文政10年)に藩校教授である頼杏坪によって創始された。[2]頼杏坪は儒学者であり、儒学を政治に実践し、思想や教育から社会の秩序を維持しようとした。しかし当時、江戸幕府の秩序は動揺していたため、過去の上層町人を祀る霊社をつくりした文化的伝統を確認しようとしたと思われる。このため、社には町人文化になった人が中心となって祀られている。[1]
1891年(明治24年)に創立者の頼杏坪、1899年(明治32年)に学者の中村三理を追祀して祭神は22神となった。[1]
当初は磯宮の境内にあったが、1923年(大正12年)に竹原小学校の校庭に移され、戦後現在の位置となった。
1963年(昭和38年)に市の史跡に指定された。[1]
祭神一覧
アクセス
住所
広島県竹原市田ノ浦2丁目4
交通アクセス
JR竹原駅から徒歩約15分
脚注
- ^ a b c d “郷賢祠|竹原市”. www.city.takehara.lg.jp. 2022年7月24日閲覧。
- ^ 『歴史に学ぶ地域再生: 中国地域の経世家たち』(2008年)によれば、1828年創始。
参考文献