谷駅
谷駅(たにえき)は、静岡県浜松市都田町(開業時は旧・引佐郡都田村都田、現・浜松市浜名区都田町)にあった遠州鉄道奥山線の駅(廃駅)である。奥山線の廃線に伴い1964年(昭和39年)11月1日に廃駅となった。 歴史
駅構造廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった[4]。ホームは線路の南側(奥山方面に向かって左手側)に存在した[4]。転轍機を持たない棒線駅となっていた[4]。蒸気機関車運行時代は給水所として重要な位置を占め[5]、自然水を貯槽する形の給水機が設置されていたが、晩年はその跡も残っていなかった[4]。また附近の沢からバケツに水を汲むこともあったという[5]。 列車交換設備を有さない無人駅となっていた[4][6]。駅舎は無いがホーム中央部分に開放式の待合所を有していた[4]。ホームは遠鉄浜松方にスロープを有し[4]駅施設外に連絡していた。 1916年(大正5年)頃の紀行文に、当駅で蒸気機関車の給水のために10分ほど停車した、との記述がある[5]。1951年(昭和26年)のディーゼル化後辺りから利用者が急速に減り、乗客が手を上げないと停車しないこともあったという[5]。 駅周辺ひなびた山間の小駅であった[7]。都田口駅から祝田駅へと至る区間は下り勾配となっており、当駅はその途中の木立を抜けた見通しの良い築堤上に位置し[4]、視界が開けた先には金指や祝田の町並みが見えた[5]。駅のすぐ下に水車小屋があった[4]。丘や木立など、奥山線の絶好の撮影地として知られていた[4]。 駅跡1997年(平成9年)時点では、駅跡は判然としなかった[8]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[9]。 また、1997年(平成9年)時点では、当駅跡附近に築堤と小さな鉄橋が残存していた[8]。中部電力遠江変電所の前にある[8]。2007年(平成19年)8月時点でもガーダー橋が確認でき[7][6]、2010年(平成22年)時点でも同様であった[9]。 隣の駅脚注
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