誘惑遊女〜ソラとシド〜
『誘惑遊女〜ソラとシド〜』(ゆうわくゆうじょ ソラとシド)は、竹洞哲也監督の日本映画。『誘惑遊女の貝遊び』のタイトルで2015年1月16日に成人映画館で公開[1]。R15+版作品として再編集し、2015年8月30日より『誘惑遊女〜ソラとシド〜』のタイトルで公開された[2]。 概要ピンク映画専門の老舗・大蔵映画が、R18作品をR15作品に再編集し、一般劇場向け作品として送り出すプロジェクト「OP PICTURES+」の第1弾作品として『犯る男』とともに選ばれたヒューマンドラマ作品(配給は子会社のオーピー映画)。監督はピンク映画を中心に40本以上の作品でメガホンをとる竹洞哲也で、竹洞にとって初の一般公開作となる[3]。脚本は竹洞と多くの作品でコンビを組む小松公典が担当し、消えゆく「ちょんの間」を舞台に、人生の岐路に立たされた男女の交錯を描く[4]。また、初の一般公開作品ということもあり、ここまでの作品のオマージュと取れる描写も散りばめられている。 2015年は奇遇にも神代辰巳監督作品『恋人たちは濡れた』、『四畳半襖の裏張り』の2作が、映倫再審査で「R15+」指定に改められ、日活は「ロマンポルノリブート」プロジェクトを開始と成人映画市場が一般公開を視野に入れ始めた年となった[5]。 また本作はオーピー映画で初めてフルデジタル撮影された映画である。フィルムとデジタルの違いを実証実験することも兼ね奥浜名湖周辺でロケが行われ、奥浜名湖展望台からの風景など、この時期のピンク映画では珍しく風景描写が大きく用いられている[6]。キャッチフレーズは「変わる町並み、変わらない心」。 ストーリー湖のある田舎町でひっそり営む一軒家“どれみ”。表向きには従業員の住居を兼ねる民宿であるが、そこは昭和の面影を残す風俗店でもある。そこで働く空(そら)と志渡(しど)は毎日楽しく働いていた。しかし宿は風俗浄化行政、さらには再開発計画により立ち退きの危機を迎えていた。自分の帰る場所を失いかけた時、空は親代わりでもある要に対する自分の気持ちに気づき戸惑いを覚える。 登場人物
スタッフ
脚注
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