自由港
自由港(じゆうこう、英: free port; free trade zone; free zone[1])は、港湾の全域あるいは一部を[2][3]関税制度上は外国とみなし[4][5]、輸入貨物に関税を課さず[4][6]、外国貨物および船舶の[6]国外との自由な出入りを認める制度[2][6]。保税制度を拡張したものであり[5]、国全体としては関税による保護政策を維持しつつ[2]、中継貿易や加工貿易の促進を図る目的で行なわれる[2][3][4][5][6]。関税を免除された外国貨物は区域内での積み込み[2][5]、陸揚げ[2][5]、保管[2][4][5]、消費[4]、(現地製品も含めた[1])混合[5]、改装[5]、再包装[1]、仕分け[1](仕訳[5]、荷分け[2])、組立[1]、加工[1][2][4][5]、製造[4]などが認められ、これにより海運、倉庫、保険といった商港産業の発展が促される[2]。 種別
歴史自由港は古代カルタゴやローマ帝国でも見られたが[3]、近世のものは中世イタリア[2]の自由都市[2][5]に由来があり、16-17世紀イタリアのリボルノ、ベネチア、ナポリ、ジェノバといった主要港を原型とする[3]。これらの自由港市は外国人の居住も認めていた[3]。のち中欧・北欧が発展するにつれ、ハンブルク、ブレーメン、ダンチヒ(グダニスク)などにも自由港市は広がったが[3]、自由港市は19世紀には多くが廃止され[5]、現在では自由港区または自由地区として運用されるか[1]、より弾力性のある保税制度を利用する場合が多い[2][3]。日本に自由港は無い[5]。 脚注
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