胡麻豆腐
胡麻豆腐(ごまどうふ)は精進料理のひとつで、奈良県および和歌山県の郷土料理。 概要原材料はゴマと葛粉。葛粉に本葛を用いるのが本式とされ、高野山や永平寺の精進料理には、かかすことのできないものと言われる。 胡麻の皮をとり、舌触りが滑らかになるまで念入りに磨り潰す。大変に手間のかかる作業だが、調理も修行のうちである禅寺では、重要とされた。家庭では、市販の練りゴマと片栗粉で代用できる。水で溶いた葛粉と合わせて火にかけ、絹のようになるまで練り、型に入れて豆腐状に冷やし固める。 食べ方は、通常はそのまま冷奴として食べ、豆腐のように食材とされる事は少ない。胡麻油の強い風味との釣り合いで、わさび醤油やタレを添えたり、出汁を加える。 本式の胡麻豆腐を生で求めるには製造元に行くとよいが、製造の翌日か翌々日までに消費する必要がある。 高野山をはじめ和歌山、奈良、京都の禅寺の昼食、あるいは宿坊で宿泊時の食事で定番のほか、土産物として、高野山や吉野地方、道の駅の売店などで販売されている。 類似品食品工業的に製品化が容易であり、スーパーマーケットの定番商品となっている。賞味期限を確保するため、パック豆腐と同じくレトルト食品として供給され、本葛以外の各種デンプンを原料とし、大豆をはじめとする副原料が使われていることもある。 長崎県では、煎り胡麻を使用するため、色合いが茶色で香りが強く、砂糖で甘く味付けされている。 岐阜県では、豆腐に胡麻を加えて風味をつけたものを、胡麻豆腐と称して販売している。 沖縄県では、同様の製法で落花生によるジーマーミ豆腐が作られている。 岩手県江刺地方[2]や山形県[3]では、同じくクルミによる「くるみ豆腐」が知られている。 高知県安芸市[4]では、韓国のトトリムッに倣った樫の実を使う「カシ豆腐」が伝わっている。 普茶料理の麻腐(マフ)[5]は、サツマイモなどの芋デンプンで作る胡麻豆腐。 色々な胡麻豆腐
参照
関連項目同じく大豆やにがりを使わないが豆腐の名前がある料理外部リンク
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