肢体を洗う
『肢体を洗う』(したいをあらう)は、2002年5月31日にシルキーズより発売されたアダルトゲーム、及びそれを原作としたアダルトアニメ。ゲームの初回特典はオリジナル原画集とアレンジ音楽CDが同梱。 「死体洗いのアルバイト」の都市伝説をもとにした狂気を描く、ホラーアドベンチャーである。 ストーリー
医者を夢見る貧乏浪人生・八坂聖治は、ある日アルバイト先の病院の副院長である露崎千草から解雇を言い渡され、衝撃を受ける。だが、千草は事務局でのアルバイトを辞めてもらう代わりに死体洗いのアルバイトをしないかと提示する。八坂は了承するが、そのアルバイトは狂気に満ちたものだった。 御堂悠紀ルート死体を洗うアルバイトは抗ストレス剤を開発するためのデータ集めのために行われたものであり、遺体の数々もストレス要因として集められたものだった。八坂の精神に異常はなかったが、千草はなぜか機嫌が悪かった。 実は、千草は死亡したはずの院長から実験を続けるよう頼まれたと思い込んでいた。 悠紀の説得を受けた結果、千草は院長を殺したことを明かし、謝罪の後に自殺をした。 その後、八坂は理事会から現金を受けて病院を去り、研修医として赴任した別の病院で御堂と再会を果たした。 佐伯真魚ルート千草は八坂と御堂を監視するよう真魚に命じるが、彼女はそれを断固拒否した。 翌日、夕礼の場に真魚がいなかったため八坂が探したところ、真魚が何者かに強姦されそうになっていた。 八坂に助けられた真魚は千草への復讐心をあらわにし、八坂はアルバイトのことを話した。 八坂は真魚と病院を去り、会社員になることにした。 真田美和子ルート死体洗いのアルバイトを終えた八坂は病院を追い出される。その夜、八坂は寮に出ることを美和子に伝え、二人きりの夜を過ごす。 3年後、美和子は聖治の夫となり、一人娘と3人で幸せな日々を過ごしていた。 狂気ルート八坂は投与された薬の影響もあり、現実と妄想の見分けがつかなくなっていた。 ある日、悠紀をしゃべる死体と間違えて殺してしまい、その日から死体が自分に話しかけてくるという感覚に陥っていた。 数日後、八坂は彼女の遺体を見つけ、彼女を殺したことを思い出す。 死体となった悠紀のある言葉を受けて発狂した八坂は、千草ら6人を殺害した末に逮捕された。 登場人物声優名は非公開。
アダルトアニメ『肢体を洗う THE ANIMATION』のタイトルで、2003年から2004年にかけてピンクパイナップルより発売された。全3巻。 ストーリーの冒頭部分や登場人物の関係は原作に合わせているが、ストーリーの展開そのものは原作とは異なる[1]。また、グロテスクな描写は原作よりも詳細に描かれており、たとえば薬物で朦朧となっているヒロインが八坂に強姦される場面の場合、八坂の視点ではヒロインが死体になっている[1]。 スタッフ
主題歌各話リスト
反響おたぽるの穴リスト猫は、本作のOVA版についてかなり人を選ぶが一級品であるとし、「作品の狂いっぷりは『ザ・ギニーピッグ マンホールの中の人魚』や『LSD -ラッキースカイダイアモンド-』に近い。全体としてエロシーンもグロテスクなので、そのような意味では『グロテスク』に近い」と評している[1]。 脚注
関連項目外部リンクすべて18歳未満閲覧禁止。 |