羽良多 平吉(はらた へいきち、1947年9月28日 - )は、日本のエディトリアルデザイナー、グラフィックデザイナー。男性。東京芸術大学美術学部工芸科卒業。東京都武蔵野市吉祥寺南町出身[1]。独特のタイポグラフィや補色・特色を使った、鮮やかにして繊細なデザインを実践している。
別名義として、波羅多平吉、原田平吉などがある。また、欧文表記には複数のパターンが見られる。
概要
1970年代から、松岡正剛が主催する工作舎の雑誌『遊』、青林堂の漫画雑誌『ガロ』をはじめ、『ロッキング・オン』『地下演劇』『新宿プレイマップ』『HEAVEN』『QuickJapan』などのサブカルチャー系雑誌、白泉社などによるコミックスといった、幅広いエディトリアルデザイン・ブックデザインを手がける。
また、YMOのアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』『パブリック・プレッシャー』を初めとするレコードやCD、コンサートツアーパンフレット等の音楽関連のデザイン、生田萬と銀粉蝶が1981年に結成した劇団「ブリキの自発団」など演劇の宣伝美術などでも知られる。
1985年度より女子美術大学短期大学部非常勤講師に就任。2013年度まで女子美術短期大学造形学科デザインコース情報メディア系研究室専攻科講師を務めた。
2000年代以降は、文遊社が刊行する文芸書[2]の装幀や、青土社の芸術総合誌『ユリイカ』の書容設計[3](2010年1月号~2021年6月号)などを手がけている。
略歴
インタビュー・特集など
- 「デジタル時代のデザインと文字」『dpi』10号、毎日コミュニケーションズ、1998年5月
- 「画素と補色と書容設計と」『イラストレーション』115号、玄光社、1999年1月
- 「自由なる結婚/フォントグラフィーと私」『武蔵野美術』113号、武蔵野美術大学出版部、1999年8月
- 「デジタルというしなやかさ」『情報デザインシリーズvol.5 情報社会とコミュニケーション』、角川書店、2000年3月
- 「一生でいちばん美しいデザイン」『BET』創刊準備号、2006年
- 「雑誌デザインの潮流を変えた10人」ピエブックス、2009年4月
- 「総特集 羽良多平吉 イエス・アイ・スィー」『IDEA (アイデア) 』2011年5月号(346号)、誠文堂新光社、2011年4月
- 「グラフィック文化を築いた13人 『IDEA』デザイナーインタビュー選集」誠文堂新光社、2014年2月
- 「特別講演 計画された偶然」『言葉のかたちとデザイン記録集』2号、女子美術大学、2014年4月
参考文献
- 「総特集 羽良多平吉 イエス・アイ・スィー」『IDEA (アイデア) 』2011年5月号(346号)、誠文堂新光社、2011年4月発行
脚注
関連事項
外部リンク