緑ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)は、北海道帯広市にある公園。
概要
かつての北海道集治監十勝分監(後の十勝監獄→十勝刑務所で帯広刑務所の前身)の数度にわたる用地解放により開設[2]。帯広市内で最も歴史のある公園であり、公園名は当時公園開設に奔走した帯広町議会議員で北海館(北海道ホテルの前身)経営者でもあった小泉碧(みどり)の名にちなんで命名された[3]。開設後は野球場や陸上競技場が整備され、飛行場に転用したこともあった。特設リンクでは『国民体育大会』スピードスケート競技が開催された[4][5][6]。園内には文化施設、運動施設、遊具施設、歌碑や文化財などがあり、園路も充実している。毎年1月下旬若しくは2月上旬に『おびひろ氷まつり』、5月には『おびひろ桜まつり』などのイベントが開催される。
2007年(平成19年)に都市公園法施行50周年記念事業実行委員会が主催した「日本の歴史公園100選」に選定され[7]、2013年(平成25年)には造園としての価値が認められ、日本造園学会北海道支部による第4次「北の造園遺産」に認定された[8]。
歴史
施設
みどりと花のセンター
植物広場があり、公園来園者の休憩場所や緑化活動の普及啓発・情報提供、市内の公園・街路樹の管理を兼ねた施設となっている[9]。また、緑に関する講習会を開催しているほか、「緑の健康診断員」による樹木や花などの相談も受けている[9]。
- 開館時間:9:00から17:00
- 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始(12月29日から1月3日)
帯広百年記念館
博物館機能と創造活動機能を持ち合わせた複合施設[10]。アイヌ民族文化情報センター「リウカ」を併設している。
- 開館時間
- 常設展示室:9:00から17:00、創造活動センター:9:00から22:00
- 休館日:月曜日、祝日の翌日(ただし翌日が土曜・日曜の場合は開館)、年末年始(12月29日から1月3日)
帯広市児童会館
児童文化センターと青少年科学館(プラネタリウム、天文台あり)の機能を併せ持つ社会教育施設[11]。
- 開館時間:9:00から17:00
- 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、11月から3月までの祝日の翌日(同日が土曜・日曜の場合は開館)、年末年始
野草園
43,530m²の敷地に82科375種あまりの野草樹木が自生している[12]。春には「野草園開園の集い」「春の散策会」、秋には「秋の散策会」が開催されるほか、「野草園の花」写真展、宿泊学習や科学クラブの自然観察などを実施している。運営は野草園運営委員会が協力している[12]。
- 開園期間:4月29日から10月31日まで
- 開園時間:9:00から16:30
おびひろ動物園
北海道内で2番目の動物園として開園。73種400点の動物を飼育しており、園内には遊園地や氷雪の家(植村直己記念館)がある[13][14]。
- 開園期間
- 夏期開園:4月29日から11月3日まで、冬期開園:12月1日から2月末日までの土曜・日曜・祝日(年末年始は閉園、『氷まつり』開催時の金曜は開園)
- 開園時間
- 夏期開園:9:00から16:30(10月1日からは9:30から16:00)、冬季開園:11:00から14:00
北海道立帯広美術館
北海道立の美術館としては5館目となる施設。道東ゆかりの作家の作品や近現代の版画を中心に展示している[15]。
- 開館時間:9:30から17:00
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始、臨時休館日(展示替など)
主要設備
- グリーンパーク
- およそ8ヘクタールの全面芝生となる公園。かつて「世界一長いベンチ」としてギネスブックにも掲載された「400mベンチ」がある[16]。
- かつて毎年8月には日本クラブユースサッカー選手権 (U-15)大会の会場となっていた。
- 彫刻の径(みち)
- 彫刻家本郷新の提案による彫刻群と園路。作家18人による21体の現代彫刻を配置している。
- 歌碑
- 中城ふみ子、舟橋精盛、井浦徹人、早川観谷の歌碑(石碑)がある。
- 十勝監獄石油庫
- 1895年(明治28年)設置の北海道集治監十勝分監(明治36年に十勝監獄へと独立改称)の灯火用保管庫。1900年(明治33年)建築で帯広市で現存する最古の建造物になっている[17]。1982年(昭和57年)には「帯広市指定文化財」となった[18]。
- 池・ボート乗り場
- 囚人延べ3,260人により掘られた池は「十勝池」と呼ばれる。外郭は十勝を表わしており、池内の小島は帯広市を模している。
- 桜の並木
- 市内有数の桜の名所。
- おびひろグリーンステージ
- 利用期間:5月1日から10月31日まで
- 設備:ステージ145 m²、ステージ照明12灯、屋外灯4基、放送設備
- 1万人が収容できる芝生広場(5,000 m²)
- 多目的広場
- 陸上競技場跡地に整備。冬期はスケートリンクとして利用している[19]。
- 児童遊園(子ども向けの遊具)
- すべり台
- ジャングルジム
- ネット遊び場
- じゃぶじゃぶ水路
- つるつるすべり台
- 洞窟型トンネル(ネット遊具、ブランコ併設)
- 砂場
- スポーツ施設
- 木立の広場パークゴルフコース(全18ホール、草地コース)
- テニスコート3面
- ゲートボール場2面
- 市民スケートリンク(冬期)[19]
その他
ギャラリー
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帯広百年記念館(2013年10月)
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帯広市児童会館(2013年10月)
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おびひろ動物園正門(2015年6月)
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北海道立帯広美術館(2013年10月)
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400mベンチ(2013年10月)
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彫刻の径(みち)(2013年10月)
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十勝監獄石油庫(2013年10月)
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十勝池(2013年10月)
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おびひろグリーンステージ(2013年10月)
脚注
関連項目
外部リンク