緑の党 (日本 1981)
緑の党(みどりのとう、英語: Green Party)は、日本の政治団体である。キャッチフレーズは「平和、脱原発、人権、連帯」「愛と緑を育てる緑の党」。1980年7月に青森県青森市で開かれた緑の党結成準備会を起源とする政党であるが[1]、現在の党本部は東京都豊島区に所在する。三橋派緑の党とも。 同年の第36回衆議院議員総選挙では日本労働党公認で立候補した現党首の対馬テツ子[2]、精神的指導者であった三橋辰雄(2001年死去)らによって結成された政党である。1990年代にかけて国政選挙や都知事選挙に公認候補を擁立したが、いずれの候補も落選している。1993年の一時期には緑社会党として活動していた。また1999年の大田区議会議員選挙で初当選をはたした野呂恵子が唯一の所属議員であったが、2021年12月に死去[3]。 なお緑の党は環境保全や原子力発電反対などを掲げているが、ドイツ連邦議会に議席を有する同盟90/緑の党とは関係がなく[4]、また複数の地方議員が所属している日本の政治団体緑の党グリーンズジャパンとは異なり、各国の環境政党が所属するグローバルグリーンズにも参加していない。 概要青森県を基盤に独自に活動していた新左翼グループが、一時毛沢東主義を掲げる新左翼党派である日本労働党に合流、その後、同党青森県委員会から分離した党派である。創設者の三橋辰雄が毛沢東主義を独自に解釈したものである独特のイデオロギーを有する。 こうした経緯から、中華人民共和国に好意的で、毛沢東や毛沢東主義を掲げていたポル・ポト派を賛美していた。また、フセイン政権下のイラクを「緑社会主義国」として賞賛していた。 従って「緑の党」を称する国内外の環境政党とは思想面においても活動面においても全く異質の存在であるが、彼らの著作物にはあたかも「友好政党」であるかのごとく、そうした「緑の党」の記事が載せられている。 かつて国政選挙に候補者を擁立したことはあるものの、全国的な活動は見られない。東京特別区議選には複数の区に候補者を擁立し続けており、大田区には現職の区議会議員1名(野呂恵子)が2021年まで在籍していた。 沿革
募金活動関連組織の日本ボランティア会が、首都圏や近畿地方の各駅前で強引な街頭募金活動をし、度々トラブルを起こしていたことでも有名である。しかし、2003年6月21日に日本テレビの報道特捜プロジェクトでその実態が報道されたことにより、以前ほどの強引さは見られなくなった。 関連団体
脚注
関連項目外部リンク
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