第1次ジャン=マルク・エロー内閣
第1次ジャン=マルク・エロー内閣(だい1じジャン=マルク・エローないかく、フランス語: Premier Gouvernement Jean-Marc Ayrault)は、ジャン=マルク・エローが首相に任命され、2012年5月15日から同年6月18日まで続いたフランスの内閣である。 概要フランス第五共和政下における35代目の内閣であり、フランソワ・オランド大統領政権下における最初の内閣である。 組閣の経緯2012年5月6日、大統領選挙の第2回投票が実施され、社会党所属のフランソワ・オランドが国民運動連合所属で現職のニコラ・サルコジを下して当選した。 5月10日に第3次フィヨン内閣は総辞職し(同月15日まで職務執行)[1]、同月15日にオランド新大統領が就任すると、社会党所属の国民議会議員で国民議会社会党会派会長のジャン=マルク・エローを首相に任命して新たに組閣を命じ[2]、第1次エロー内閣が成立した。ジョスパン内閣以来10年ぶりとなる社会党内閣である。 5月16日、オランド大統領はエロー首相の提案に基づき、首相以外の閣僚を任命した[3]。 初閣議5月17日、新内閣の初めての閣議が開催され、以下のことが取り決められた[4]。
国民議会選挙と総辞職2012年6月、国民議会選挙が実施された。第1次エロー内閣からは25人の閣僚が出馬しており、エロー首相は選挙で落選した閣僚には辞任を求めていた[5]。 選挙は6月10日に第1回投票、6月17日に第2回投票が実施され、第1回投票ではエロー首相を含む6人の閣僚が当選し、第2回投票では残りの19人の閣僚全員が当選を果たした。 選挙の結果、社会党を中心とする左派勢力は先の大統領選挙に引き続き勝利を収めたが、選挙後の6月18日に第1次エロー内閣は慣例により総辞職した。同日、オランド大統領はエロー前首相を首相に再任して新たに組閣を命じ[6]、第2次エロー内閣が成立した。 構成第1次エロー内閣はエロー首相と18人の大臣(ministre)ならびに16人の担当大臣(ministre délégué)により構成される。 性別大臣18人中9人、担当大臣16人中8人といずれも半数が女性であり、エロー首相を除く閣僚は男女17人ずつの同数となっている。これはオランド大統領の選挙公約に従ったものであり、閣僚が男女同数となるのはフランスの内閣として初めてのことである。しかし、重要ポストには依然として男性が就任しているとAFPは論評している[7]。 所属政党オランド大統領およびエロー首相が所属する社会党からの入閣者が大半を占めるが、先の大統領選挙の決選投票においてオランドに協力した左翼急進党およびヨーロッパ・エコロジー・緑の党からも入閣している。
出身分野
閣僚経験者第1次エロー内閣の閣僚35人中、過去に閣僚経験を持つ者は以下の5人である。
年齢いずれも組閣時点。
閣僚
首相
大臣
担当大臣
脚注注釈
出典
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