窪田充見
窪田 充見(くぼた あつみ、1960年5月12日 - 2024年2月8日)は、日本の法学者。学位は、博士(法学)。神戸大学大学院法学研究科教授を務めた。専門は民法で、特に不法行為法と家族法に関する見識が高い。 人物長野県生まれ。指導教官は前田達明。また、指導教官というわけではないが、自身がメインである不法行為法の研究とは別に家族法にも携わるようになったきっかけとして、大学院時代に太田武男(京都大学教授だったが、当時は既に退官)の仕事を手伝う機会があったことを自著で挙げている[1]。兄弟子に松岡久和、同級生には山本敬三、弟弟子に佐久間毅などがいる。 研究テーマ
経歴(この節の出典[2])
学説専門の一つである不法行為法では、判例や各種の不法行為事例を統一的に説明することができる見解は無いという姿勢をとっている。窪田の分析によれば判例は各分野ごとにそれぞれ異なった定式を構築しており、それを諸判例から抽出し、提示することが肝要であると窪田は主張している。そのため、学生向けに書かれた『不法行為法-- 民法を学ぶ』では709条についての統一的な解釈論は提示されておらず、判例によって示された類型的な要件が各分野で提示されている。なお、窪田と同時期に京都大学で民法を学んだ潮見佳男や山本敬三は、窪田とは逆に基本権に基づく統一的な不法行為法の体系を構築しようとしている。 立法への関与法制審議会では、家族法分野の学識経験者として下記の部会において部会委員を務め、民法や戸籍法などの立法に深く関与した。 業績
脚注・出典
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