窒化ゲルマニウム

窒化ゲルマニウム

β-窒化ゲルマニウム(IV)
識別情報
CAS登録番号 12065-36-0
PubChem 16684757
ChemSpider 17617086
特性
化学式 Ge3N4
モル質量 273.947 g/mol
外観 淡茶色の粉末
密度 5.25 g/cm3
沸点

900 °C, 1173 K, 1652 °F (分解)

関連する物質
その他の陰イオン リン化ゲルマニウム
その他の陽イオン 窒化ケイ素
窒化ガリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

窒化ゲルマニウム(IV)(ちっかゲルマニウム、: Germanium(IV) nitride)とは化学式Ge3N4で表わされる無機化合物である。ゲルマニウムアンモニアの反応で得られる。[1]

3 Ge + 4 NH3 → Ge3N4 + 6 H2

構造

純粋な窒化ゲルマニウム(IV)は無色であり、複数の結晶多形が存在する。最も安定なのは六方晶系(空間群P31c)のβ-窒化ゲルマニウム(IV)であり、ゲルマニウム原子は四面体上、窒素原子は平面三角形上に配位している。[2] 高圧下ではスピネル型構造のγ-窒化ゲルマニウム(IV)となる。[3]

参考文献

  1. ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン英語版. ISBN 978-0-08-037941-8
  2. ^ Ruddlesden, S. N.; Popper, P. (1958). “On the crystal structure of the nitrides of silicon and germanium”. Acta Crystallographica 11 (7): 465–468. doi:10.1107/S0365110X58001304. http://scripts.iucr.org/cgi-bin/paper?S0365110X58001304. 
  3. ^ McMillan, Paul F.; Deb, Sudip K.; Dong, Jian-Jung (2003). “High-pressure metastable phase transitions in ?-Ge3N4 studied by Raman spectroscopy” (英語). Journal of Raman Spectroscopy 34 (7–8): 567–577. Bibcode2003JRSp...34..567M. doi:10.1002/jrs.1007. ISSN 0377-0486.