窒化カリウム

窒化カリウム
識別情報
CAS登録番号 29285-24-3
特性
化学式 K3N
モル質量 131.3016 g/mol
外観 わずかに黄色い結晶性固体
融点

263 K (−10 °C; 14 °F) (分解)[1]

関連する物質
その他の陽イオン 窒化リチウム
窒化ナトリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

窒化カリウム(Potassium nitride)は、不安定な化合物である。19世紀に何件かの誤った合成の報告があったが、1894年までに存在しないことが推定された[2]

しかし、2004年にこの化合物の合成が報告された。リン化リチウム構造がより安定であるものの、233 K以下では逆ヨウ化チタン構造を持つことが観察された。この温度以上では、直方晶の相に遷移する。この化合物は、金属カリウム液体窒素を真空下、77 Kで反応させることで合成される[1]

6K + N2 → 2K3N

出典

  1. ^ a b Fischer, D.; Cancarevic, Z.; Schön, J. C.; Jansen, M. (January 2004). “Zur Synthese und Struktur von K3N” (German). Zeitschrift für anorganische und allgemeine Chemie 630 (1): 156–160. doi:10.1002/zaac.200300280. 
  2. ^ Chemical Society (Great Britain) (1894). Journal - Chemical Society, London. Chemical Society.. pp. 512–. https://books.google.com/books?id=Deo2AAAAYAAJ&pg=PA512