神河町(かみかわちょう)は、兵庫県のほぼ中央に位置する町。神崎郡に属し、2005年11月7日に同郡神崎町と大河内町が合併して誕生した。中播磨県民センター管轄区域。
地理
但馬と播磨の分水嶺の南側に位置しており「播磨の奥座敷」ともいわれる[1]。面積は202.23平方キロメートル。山林が約8割を占めており、千町ヶ峰・千ケ峰・暁晴山などの1,000メートル級の山々に囲まれている。峰山・砥峰高原は関西地方でも有数の高原地帯となっている。集落は、小田原川、市川、越知川、犬見川といった河川沿いの狭い谷底平野に点在している[2]。神河町役場付近の標高は、150メートル。
隣接する自治体
姫路市への通勤率は17.5%、福崎町への通勤率は10.3%である(いずれも平成22年国勢調査)。
歴史
- 2005年(平成17年)11月7日 - 神崎町・大河内町が合併して発足。
- 2017年(平成29年)
- 8月31日 - 神河町唯一のスーパーマーケットが閉店。町民などからの出資を得て翌年にスーパーマーケットが新たに開業[3]。
- 12月 - 峰山高原リゾートが開園。 国の援助を受けて、日本で14年ぶりの新スキー場で観光客の誘致と周囲の住民の雇用創出にも成功したことで過疎の町の奇跡と報道された。当初は住民から「税金の無駄遣い」や「ハコモノ」という反対意見もあったが、予想以上の集客と経済効果で、肯定的に見られるようになった[4]。
2017年以前から神河町にはスーパーマーケットは複数店ある。
Aコープ;農協系のスーパーマーケット。神河町粟賀町321-1に存在する。
マックスバリュー:イオン系のスーパーマーケット。神河町粟賀町363番地に存在する。道向かいにはイオン系列のウエルシア薬局もある。付近にはオンセンドやダイソーも出店している。
行政
- 初代町長:足立理秋(あだちみちあき 旧神崎町長)
- 町長職務執行者(初代町長選出まで):上野英一(うえのひでかず 旧大河内町長)
- 2代目町長: 山名宗悟(やまなそうご 2009年11月15日投開票の結果当選)
衆議院
産業と観光地
- 峰山高原リゾート - 2017年(平成29年)12月開園[4]
立地企業
地域
人口
平成22年国勢調査では、兵庫県の市町の中で最も人口が少ない。県内人口最小自治体では最も多く2021年に栃木県塩谷町が1万人を下回ってからは唯一県内人口最小自治体で1万人を超えている。
前回調査からの人口増減をみると、5.97%減の12,296人であり、増減率は県下41市町村中36位、49行政区域中44位。
|
神河町と全国の年齢別人口分布(2005年)
|
神河町の年齢・男女別人口分布(2005年)
|
■紫色 ― 神河町 ■緑色 ― 日本全国
|
■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
|
神河町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
|
14,659人
|
|
1975年(昭和50年)
|
14,517人
|
|
1980年(昭和55年)
|
14,401人
|
|
1985年(昭和60年)
|
14,266人
|
|
1990年(平成2年)
|
14,492人
|
|
1995年(平成7年)
|
13,829人
|
|
2000年(平成12年)
|
13,500人
|
|
2005年(平成17年)
|
13,077人
|
|
2010年(平成22年)
|
12,289人
|
|
2015年(平成27年)
|
11,452人
|
|
2020年(令和2年)
|
10,616人
|
|
|
総務省統計局 国勢調査より
|
2014年(平成26年)5月8日に「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」が発表した2040年人口推計結果で、20歳から39歳までの若年女性の減少率が2010年(平成22年)比で61.7%となり、「消滅可能性都市」の1つとされた[5]。
教育
幼稚園
- 神河町立寺前幼稚園
- 神河町立長谷幼稚園
- 神河町立神崎幼稚園
- 神河町立越知谷幼稚園
小学校
中学校
高等学校
廃校
- 神河町立上小田幼稚園(2006年3月31日、寺前幼稚園に統合)
- 神河町立上小田小学校(2006年3月31日、寺前小学校に統合)
- 神河町立大河内中学校(2011年3月31日、神崎中学校と統合し神河中学校に)
- 神河町立神崎中学校(2011年3月31日、大河内中学校と統合し神河中学校に)
- 神河町立川上幼稚園(2012年3月31日、長谷幼稚園に統合)
- 神河町立川上小学校(2012年3月31日、長谷小学校に統合)
- 神河町立粟賀幼稚園(2013年3月31日、大山幼稚園と統合し神崎幼稚園に)
- 神河町立大山幼稚園(2013年3月31日、粟賀幼稚園と統合し神崎幼稚園に)
- 神河町立南小田幼稚園(2013年3月31日、寺前幼稚園に統合)
- 神河町立粟賀小学校(2013年3月31日、大山小学校と統合し神崎小学校に)
- 神河町立大山小学校(2013年3月31日、粟賀小学校と統合し神崎小学校に)
- 神河町立南小田小学校(2013年3月31日、寺前小学校に統合)
- 神河町立越知谷小学校(2020年3月31日、神崎小学校に統合)
地区
吉冨(よしとみ)
旧大山村の最南端に位置し、久子(くご)、野上(のがみ)、大歳上(おおとしかみ)、大歳下(おおとししも)、段床(だんどこ)、仲屋(なかや)、戸田(とだ)、庵西(あんにし)、向台(むこうだい)の9組(小集落)から成る。戦国時代以前は藤原一族の荘園がおかれていた縁で、藤原氏の氏神の春日神社が分祀された。明治時代に下吉冨と上吉冨が合併して誕生した。
猪篠(いざさ)
生野峠の南側に存在する集落。
大山(おおやま)
神河町の前身である神崎町の更に前に存在した大山村の中心地
杉(すぎ)
新田(しんでん)
作畑(さくはた)
大畑(おおはた)
岩屋(いわや)
根宇野(みよの)
山田(やまだ)
中村(なかむら)
金楽山法楽寺(ほうらくじ)が有名。播州犬寺との別名あり。播磨西国観音霊場札所15番に数えられている。
粟賀町(あわがまち)
福本(ふくもと)
旧福本陣屋があった地区。旧石器から奈良時代にかけての遺跡が発掘され保存されている。
東柏尾(ひがしかしお)
薬王寺神社が有名。2月に開催され「厄神さん」と称する祭りは昔から親しまれている。
柏尾(かしお)
寺野(てらの)
貝野(かいの)
加納(かのう)
寺前(てらまえ)
交通
鉄道路線
バス
道路
名所・旧跡・観光スポット
祭事・催事
- 砥峰高原山焼き
- 犬見川ホタル祭り(ホテル モンテローザ わくわく公園)
- ぐりーんカーニバル
- かみかわ夏祭り・花火大会
- 高原ロードレース大会
- ススキまつり
姉妹都市
出身人物
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
神河町に関連するカテゴリがあります。