『神と人との間』(かみとひととのあいだ)は、谷崎潤一郎の自身の体験「細君譲渡事件」を題材にした長編小説。細君譲渡事件とは、谷崎が最初の妻・千代を佐藤春夫に譲った出来事をいう。また、これを原案とした2018年公開の日本映画である。
初出は『婦人公論』で、1923年(大正12年)1月号から1924年(大正13年)12月号に連載された[1]。単行本は1925年(大正14年)の1月に新潮社より刊行された[1][2]。
映画
谷崎の小説を現代劇に翻案した実写映画3部作『TANIZAKI TRIBUTE』の一つ。第30回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門に正式出品された。渋川清彦と戸次重幸のW主演[3]。劇場公開日は2018年1月27日。テアトル新宿、横浜シネマジャック&ベティ、宇都宮ヒカリ座、伏見ミリオン座、シネ・リーブル梅田、京都みなみ会館、元町映画館で上映された。
映画版ストーリー
町医者の穂積と、穂積の親友で売れない漫画家の添田はともに熱帯魚屋で働く朝子に惚れていた。穂積が添田に朝子を譲るかたちで、添田と朝子は結婚する。しかし、結婚するや添田は態度が豹変。愛人をつくり、朝子をないがしろにし、さらには穂積の純情をあざ笑う。穂積は朝子を取り戻したい思いに駆られていく。
キャスト
スタッフ
- 監督/脚本:内田英治
- 原案:谷崎潤一郎
- プロデューサー:佐藤友彦
- 共同プロデューサー:藤井宏二
- 共同プロデューサー:小美野昌史
- 撮影監督:伊藤麻樹
- 照明:佐藤宗史
- 録音:伊藤裕規
- 美術:佐藤希
- 制作プロダクション:TBSサービス
- 配給:TBSサービス
脚注
参考文献
外部リンク
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短編小説 |
一日 - 刺青 - 麒麟 - 少年 - 幇間 - 飈風 - 秘密 - 悪魔 - 恐怖 - 熱風に吹かれて - 捨てられる迄 - 饒太郎 - 金色の死 - お艶殺し - 創造 - お才と巳之介 - 独探 - 神童 - 亡友 - 美男 - 人魚の嘆き - 魔術師 - 玄奘三蔵 - 詩人のわかれ - 異端者の悲しみ - ハッサン・カンの妖術 - 人面疽 - 二人の稚児 - 金と銀 - 白昼鬼語 - 小さな王国 - 美食倶楽部 - 母を恋ふる記 - 秦淮の夜 - 蘇州紀行 - 呪はれた戯曲 - 西湖の月 - 富美子の足 - 或る少年の怯れ - 途上 - 私 - 不幸な母の話 - 鶴涙 - AとBの話 - 青い花 - アヱ゛・マリア - 蘿洞先生 - 赤い屋根 - 馬の糞 - 友田と松永の話 - 日本に於けるクリツプン事件 - 盲目物語 - 蘆刈 - 月と狂言師 - 過酸化マンガン水の夢 - 夢の浮橋
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中編小説 | |
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長編小説 | |
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戯曲 |
誕生 - 象 - 信西 - 恋を知る頃 - 春の海辺 - 法成寺物語 - 恐怖時代 - 鶯姫 - 十五夜物語 - 兄弟 - 愛すればこそ - 永遠の偶像 - お国と五平 - 本牧夜話 - 愛なき人々 - 白孤の湯 - 無明と愛染 - 白日夢 - 顔世
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評論・随筆 |
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