祇摩王陵
祇摩王陵(ぎまおうりょう、ハングル: 지마왕릉〈チマワンヌン[3]〉)は、韓国、慶尚北道慶州市拝洞(ハングル: 배동〈ペドン〉)にある新羅第6代王(尼師今)祇摩(ぎま〈チマ、キマ[4]〉、在位112-134年)の陵とされる墳墓である。 1971年4月28日、大韓民国指定史跡第221号に指定された後、2011年07月28日に現在の慶州祇摩王陵(ハングル: 경주 지마왕릉)に名称変更された[5]。 2000年11月、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(文化遺産)に登録された慶州歴史地域(慶州歴史遺跡地区、ハングル: 경주역사유적지구)の南山地区(慶州南山一円〈史跡311号〉)となる[6]南山(ナムサン)西麓の北側に位置する[7]。 概要祇摩王陵は、高さ3.4メートル、直径12メートル[2]、周長約38ートルの円墳(円形封土墳[2])であり、封土(盛土[8])のほか装飾要素のない新羅時代初期の形式で[9]、五陵形式に分類される[10]。 一方、この王陵は傾斜面を利用した高い立地に構築されており[9]、慶州平野にある墳墓と異なり高い位置にあることから、2世紀頃のものとは見られないとして、祇摩の陵墓ではないともいわれる。また、単一かつ小規模なことから、これを新羅末期の9世紀に造られた横穴式石室墳と捉える見方もある[2]。 墳墓の手前にある整形された床石は[9]、1955年に設置されたもので、魂が出たときを過ごすための「魂遊石」(ハングル: 혼유석[11])とされる[2]。 脚注
参考文献
関連項目外部リンク |