石川県西田幾多郎記念哲学館
石川県西田幾多郎記念哲学館(いしかわけんにしだきたろうきねんてつがくかん)は、石川県かほく市に所在する、哲学者西田幾多郎に関する文化施設である。 概要西田は、現在はかほく市になっている加賀国河北郡森村[5]の出身で、その遺徳を顕彰し、哲学の普及・啓発を図ることを目的[1]として、2002年(平成14年)に当時の宇ノ気町が設置した。2004年(平成16年)の市町村合併後は、かほく市が運営している[1]。前身は1968年(昭和43年)に設立された宇ノ気町立西田記念館である。 施設施設の設計は安藤忠雄。日本海に面した内灘砂丘にあり、丘陵地の斜面を利用した広く長い階段庭園と、丘陵上に立つガラス張りの施設の外観が特徴である。2002年(平成14年)に石川県の「第9回いしかわ景観大賞」を受賞している[3]。 建物は「哲学館」と「研修棟」からなる。哲学館は、地下1階、1階、2階にそれぞれ展示室があり、西田幾多郎の遺品や原稿、書などが展示されている。また、地下1階には「空の庭」と呼ばれる四方を壁に囲まれた天井のない吹き抜けがあり、四角に切り取られた空を見ながら思索に耽ることが想定されている。 研修棟は、地下1階にホール(哲学ホール)、1階に図書室、2階に喫茶室、3階に研修室(和室)、4階に研修室(会議室)、5階に展望ラウンジがある。また、地下1階に「ホワイエ」と呼ばれる円形の屋内空間があり、「空の庭」とは対照的に、ガラスの天窓から丸く切り取られた空を見ることができる。 大規模な改装を行い、2015年(平成27年)3月21日に新装開館した[6]。 京都市左京区にあった西田の旧居が2016年に取り壊され、保管された木材を使って書斎が館内で復元され、2023年3月28日から一般公開されている[7]。 文化財
周辺施設交通アクセス
脚注
関連文献関連項目
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