石井 満隆(いしい みつたか、1939年1月4日 - 2017年7月19日)は 舞踏家、俳優、舞踏療法士、料理研究家。
略歴
- 1939年 - 香川県小豆島に生まれる。
- 1957年 - 上京。日本大学芸術学部入学。在学中から3年間石井漠に師事し、モダンダンス、バレエを学ぶ。
- 1960年 - 60年安保舞台芸術家集会で土方巽に出会い、7年間師事する。土方、大野一雄等と暗黒舞踏派を結成。
- 1961年 - 日本大学芸術学部演劇科卒業。
- 1965年 - 東京青年バレエ団入団。
- 1967年 -「舞踏ジュネ」(日比谷第一生命ホール)で初舞台。
- 1968年 -「おじゅね抄」(銀座ガスホール)
- 1969年 -「舞踏市 盲泥棒篇」(池袋球体劇場)独立舞踏公演。紅テント状況劇場客演。
- 1970年 - 交通事故に遭い、背骨を折る大怪我をする。療養中に渡欧を決意。
渡欧(1971年〜1979年)
帰国
- 1979 - 帰国。「帰って来た自然神」<石井満隆帰国記念全国縦横無尽リサイタル>。
- 1980 - ドイツ、ゲッティンゲンでの公演、ベルリン・ジャズ・フェスティバル参加、風倉匠、クリストフ・シャルルらとのヨーロッパツアー「巨大都市の原生」。
- 1981 - 1983 青森県八戸市の精神病院「青南病院」で日本初の舞踏療法を試み、精神医療の分野に大きな影響を与える。
- 1982 -「自在」公演および肉体と音の出会いによるワークショップ(共演:原田修三郎、ベッティーナ・クラインハンネス 演奏: Helmuth Newman, 松本清志)
- 1983 -「石井満隆ウィークエンドワークショップ'83 穂高夏期合宿」
- 1984 -「自在II」公演 (演奏:井上敬三/サックス)
- 1985 -「TOKYO ART CELEBRATION」
- 1986 -「'86 PERFORMANMCE FESTIVAL IN HINOEMATA」(檜枝岐、福島) "Ishii Mitsutaka and Black Sun"(サーペンタイン・ギャラリー, ロンドン),「BUTOHフェスティバル」(ベルリン)
- 1987 -「石井満隆の三夜 "オリーブの葉脈"より」
- 1988 - 土方巽追悼公演で風倉匠、小杉武久と共演。
- 1989 -「土のめ てんのあな」舞踏イベント(新橋ギャラリースペース、共演:竹田賢一、大串孝二)
- 1990 - 日韓行為芸術祭「交隣」
- 1992 -「巨大都市の原生」、BUTOH TANZ WORKSHOP (フライブルク)
- 1993 - BUTOH WORKSHOP (ニュルンベルク)
- 1994 - MAMU BUTOH & JAZZ Festival Göttingen (ゲッティンゲン)、"NEVER COMPROMISE" (法政大学 共演:ミシャ・メンゲルベルク、豊住芳三郎、佐藤通弘、灰野敬二)
- 1995 - Performance & Workshop (チューリッヒ)
- 1996 - 横浜STスポット公演、PHYONG-TAEK INTERNATIONAL ARTS FESTIVAL(韓国)参加、宇都宮市大谷石発掘場跡、大谷資料館での公演、ワークショップ
- 1997 -「自在」舞踏公演(大谷石地下採掘場跡)
- 1998 - 第81回横浜舞踏公演「ドンキホーテ シリーズ自在」
- 2000 - Mitsutaka Ishii Butoh-Tanz Workshop May 2000 (Tübingen)
- 2003 - ミシャ・メンゲルベルク(ph) 豊住芳三郎(Ds, perc)と共演(法政大学)
- 2005 - 深町純と共演(ドイツ文化センター)
- 2007 - 大野一雄100歳記念公演(神奈川青少年センター)
- 2009 - 大野一雄フェスティバル(BankART NYK)
- 2011 -「美学校 特別講座 踊りと身体。舞踏家に聞く」講師(神田美学校)
- 2015 -「ギグメンタ2015 舞踏市」(キッド・アイラック・アート・ホール、世田谷)
- 2017 - 肺炎により死去。享年78。
受賞歴
- 1970年 - 「エクスパンデッド・アート・フェスティバル」で厚木凡人、邦千谷とともに第2回舞踊批評家協会賞受賞。
その他
弟子に岩下徹、イシデタクヤ、小倉良博、ノトヤ浩一、中西晶大などがいる。
関連項目
外部リンク