眉山湧水群(びざんゆうすいぐん)は、徳島県徳島市の眉山麓に見られる湧水群のことである。とくしま水紀行50選選定。とくしま市民遺産に選定。
概要
徳島市の眉山北麓の東山手町・寺町・南佐古・加茂名町一帯にある湧き水[1]。
寺町の錦竜水をはじめ、青龍水・雲龍水・春日水・鳳翔水・ 桐の水があり、とくしま水紀行50選ととくしま市民遺産に選定されている[2]。
代表的な湧水
- 青龍水
- せいりゅうすい。眉山麓にある椎宮八幡神社の裏に位置する。かつてこの地域で行ったボーリング調査の際に偶然湧き出した。管理は快神社が行っている。水紀行50選1-1番[1]。
- 所在地:徳島市南佐古七番町
- 雲龍水
- うんりゅうすい。眉山麓にある椎宮八幡神社の境内に位置する。近年では水の量が減っており、水が無い日もある。水紀行50選1-2番[1]。
- 所在地:徳島市南佐古七番町
- 春日水
- かすがすい。眉山(大滝山)麓にある春日神社の境内に位置する。水紀行50選1-3番[1]。
- 所在地:徳島市眉山町大滝山1
- 錦竜水
- きんりょうすい。湧水群のなかではもっとも有名であり、銘菓・滝の焼餅や太閤酒造場が製造している酒などに使用されている。水紀行50選1-4番[1]。
- 所在地:徳島市寺町
- 鳳翔水
- ほうしょうすい。眉山麓にある瑞巌寺の境内に位置する。阿波名水のひとつで茶の湯として利用される。水紀行50選1-5番[1]。
- 所在地:徳島市東山手町3
- 桐の水
- きりのみず。眉山山内にある西部公園に位置する。かつては徳島市南庄町の金連寺に湧き出しており、徳島藩主・蜂須賀候がお茶の水として利用していた名水である。その後、1989年(平成元年)に復活した。桐の水は眉山湧水群の中でも一番の高所から湧出た水である[1]。
- 所在地:徳島市加茂名町庄山
関連項目
脚注
- ^ a b c d e f g 『角川日本地名大辞典 36 徳島県』(1986年 ISBN 4040013603)
- ^ 「徳島県の歴史散歩」(2009年、山川出版社,p210)
外部リンク