盧英敏盧 英敏(ノ・ヨンミン、朝鮮語: 노영민、1957年11月25日 - )は、大韓民国の外交官、政治家。第17・18・19代国会議員。本貫は交河盧氏。忠清北道清州市出身。カトリック教徒[1]。 「文在寅の意志を最も良く知っている人物」と評される文の側近で[2]、文在寅政権では駐中国大使および大統領秘書室長を務めた。中国大使時代に新華社の取材を受けた際、漢詩で心境を披露したことがある中国通である[3]。 経歴
秘書室長時代の出来事
エピソード2010年、20代の息子は韓国国会副議長の洪在馨の企画秘書官(4級相当)として採用されたが、盧は洪の国会副議長予備選の時に積極に支援したため、「恩返し人事」との批判を受けた。結局息子は辞職状を提出した[15]。 2016年の第20代総選挙には不出馬であったが、その原因は2015年11月当時、国会産業通商資源委員長の盧は委員会傘下の公企業に自作の詩集の買取りを強要したことと、議員室にクレジットカードの端末を設置し領収書を発行したことが発覚し、新政治民主連合の倫理審判院により党員資格停止6か月の懲戒を下されたためである。なお、この詩集は教保文庫に検索結果がないが、文在寅が退任後に経営する本屋『平山書房』にはある[16]。 文在寅政権後期に多数の住宅を保有する高官は家を1軒だけ残して、残りの不動産を処分しなければならない羽目になったが[17]、盧はソウルの江南にある住宅を残し、故郷で選挙区の清州市に位置する家を売ったため、清州市民の怒りを買った[18]。しかし、その後は江南の住宅も売った[19]。 2020年11月4日、国会運営委員会の青瓦台国政監査で、盧は保守側による反文政権の「光復節の光化門集会」で死者が出た事態を受け、集会の主催者を「殺人者」と批判した[20]。同月13日の国会運営委員会全体会議で「言い過ぎた」と謝罪したが、国民の力側から「国民を殺人者と言った」と批判されると、「国民を殺人者と言ったことはない。それはフェイクニュースだ」と否認した[21]。 2022年10月、北朝鮮船員強制送還事件の取り調べで、検察側は「北朝鮮の住民も憲法上の韓国国民なので、強制送還は基本権への侵害」という出発点から捜査を行ったが、「憲法のどこに北朝鮮の住民全員が韓国国民だと書いているのか」「16人を殺害した稀代の殺人鬼が越南してきたのが帰順なのか」「目的が帰順ではないが、手段として帰順を選んだのは真の帰順ではないと思う」と反論した。ただし、北朝鮮住民の地位問題については盧の認識が大法院の判例に反するという指摘がある[22]。 脚注
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