瑠璃寺 (兵庫県佐用町)

瑠璃寺
本堂
所在地 兵庫県佐用郡佐用町船越877
位置 北緯35度6分12.3秒 東経134度25分25.6秒 / 北緯35.103417度 東経134.423778度 / 35.103417; 134.423778座標: 北緯35度6分12.3秒 東経134度25分25.6秒 / 北緯35.103417度 東経134.423778度 / 35.103417; 134.423778
山号 船越山
宗旨 古義真言宗
宗派 高野山真言宗
寺格 別格本山
本尊 千手観世音菩薩
創建年 伝・神亀5年(728年
開山 伝・行基
開基 聖武天皇(勅願)
中興年 南北朝時代
中興 覚祐
正式名 船越山 南光坊 瑠璃寺
別称 西の高野、るりでら
札所等 新西国三十三箇所第33番
播磨西国三十三箇所第11番
文化財 絹本著色不動明王二童子像、木造不動明王坐像(重要文化財
釈迦如来・脇侍像、銅鐘ほか(県指定有形文化財
千手観音坐像、薬師如来坐像ほか(町指定有形文化財)
観音杉ほか(町天然記念物
法人番号 1140005007372 ウィキデータを編集
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瑠璃寺(るりじ)は、兵庫県佐用郡佐用町にある高野山真言宗別格本山寺院山号は船越山。本尊千手観世音菩薩。詳しくは船越山南光坊瑠璃寺と称する。新西国三十三箇所第33番札所。

歴史

寺伝では神亀5年(728年)、聖武天皇の勅願により行基が開創したと伝える。本堂、金堂、奥の院、十二坊舎、その他七十二宇の伽藍があったとされる。

南北朝時代に覚祐を中興開山として赤松則祐により再興された。以来、室町時代を通じ守護大名赤松氏との関係が深かった。

創建以来、修験道の行場となっており、京都にある天台宗寺門派聖護院に所属し、江戸時代には南光坊と称した。

現在、南光坊は当寺の本坊となっている。本坊の建物は1957年昭和32年)に再建された。

また、寺が旧南光町に所在していることから、「南光坊南光亭」と題して落語家の桂南光を迎えた落語会が毎年開催され、盛況している。2019年令和元年)で第23回を迎えている。

当寺の奥には船越山るり寺モンキーパークがある。

境内

  • 本堂 - 正徳3年(1713年)再建。
  • 鐘楼 - 梵鐘(兵庫県指定有形文化財)は「応安の鐘」と呼ばれる赤松則祐が寄進したもの。応安2年(1369年)銘と共に赤松一族の名が刻まれている。
  • 正徳地蔵尊 - 正徳3年(1713年)建立。
  • 開山堂
  • 権現堂
  • 常福院 - 塔頭
  • 稲荷社
  • 本坊
    • 本坊表門
    • 長屋門
    • 大師堂
    • 庫裏 - 1957年昭和32年)再建。
    • 経蔵
    • 護摩堂
    • 聖天堂
  • 奥の院 - 船越山るり寺モンキーパークの奥にある。
  • 天狗堂 - 奥の院の南東にある。
  • 地蔵堂 - 「たっちゅうさん」と呼ばれる。
  • 山門(仁王門) - 寛永15年(1638年)再建。
  • 阿弥陀堂

文化財

重要文化財

兵庫県指定有形文化財

佐用町指定有形文化財

  • 千手観音坐像 – 秘仏。
  • 毘沙門天立像 – 秘仏。
  • 不動明王立像 – 秘仏。
  • 大威徳明王
  • 薬師如来坐像
  • 覚祐坐像
  • 降三世明王像 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 三宝荒神像 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 愛染明王像 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 虚空蔵菩薩像 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 阿字図 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 十三仏図 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 太元帥明王像 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 三十番神図 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 高野四社明神図 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 九相図 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 理源大師像 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 焔摩天曼陀羅図 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 涅槃図 - 兵庫県立歴史博物館寄託。
  • 光明曼陀羅図 - 兵庫県立歴史博物館寄託。

佐用町指定天然記念物

主な行事

前後の札所

新西国三十三箇所
32 斑鳩寺 - 33 瑠璃寺
播磨西国三十三箇所
10 高蔵寺 - 11 瑠璃寺 - 12金剛城寺

所在地

〒679-5227 兵庫県佐用郡佐用町船越877

拝観料

100円

交通アクセス

参考文献

  • 『兵庫県の歴史散歩 下』 兵庫県高等学校教育研究会歴史部会/編 1990年 山川出版社 148-149ページ
  • 現地説明板

外部リンク

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