王 引之(おう いんし、1766年 - 1834年)は、中国清代の学者。字は伯申。諡は文簡。江蘇省揚州府高郵州の出身。王念孫の子。
略歴
乾隆60年(1795年)に挙人、嘉慶5年(1799年)に進士(探花)となる。官職は、翰林院編修から侍講をへて礼部尚書にいたった。若いときから父より家学を授けられ、『爾雅』・『説文』・音楽に詳しく声音訓詁の学に優れていた。
著作
- 『経義述聞』15巻:父の王念孫の説を解説したもの
- 『経伝釈詞』10巻
- 『王文簡公文集』4巻:羅振玉が編修した詩文集
参考
- 『清史稿』487
- 『国朝先正事略』16
- 『国朝耆献類徴』76
- 『続碑伝集』10
- 劉盼遂『王伯申先生年譜』