玉川酒造
玉川酒造株式会社(たまがわしゅぞう、英文名称:Tamagawa Sake Brewery Co.,LTD. )は、新潟県魚沼市須原に本社を置く企業(造り酒屋)。 概要1673年(寛文13年)に高田藩の領内にあった、須原の豪農目黒家4代目当主の目黒彦次右衛門が酒造権利を買い取り酒造りを始めたことに由来する。 目黒家では目黒邸の敷地内で酒造りをしていたが、1912年(大正元年)に風間敬治が目黒家の酒造権を引き継ぎ、現在の玉川酒造株式会社がある場所で「玉川屋酒店」を創業。1923年(大正12年)に目黒家17代当主の目黒文平が社長となり玉川醸造株式会社が発足。1953年(昭和28年)に社名を玉川酒造株式会社に変更。 1989年(平成元年)[要出典]に雪を断熱シートで覆い、その中で日本酒を保存する雪中貯蔵庫(雪室)を建設。1990年(平成2年)には造り蔵や土蔵などを見学コースとする観光施設「越後ゆきくら館」を開設[1]。ゆきくら館は2005年(平成17年)には来場者100万人を達成[2]、2012年(平成24年)に来場者150万人を達成するなど地域の観光コースにもなっている。 また、玉川酒造では「日本酒を通して健康に楽しく」をテーマとして、日本酒を材料にした化粧品も開発している。 主な銘柄清酒
越後さむらいアルコール度数が46度と、焼酎なみの度数があり、日本国内で製造されている全ての日本酒の中で最もアルコール度数が高かった(焼酎では泡盛「どなん」の60度が国内最高度数と言われる。)。 なお、現在(2006年酒税法改正以降)は酒税法上の定義はリキュールであるが、これは酒税法の改正によって「46度」というアルコール度数が日本酒の規格外となってしまったためであり、製造方法自体は一般に流通している日本酒と同じ製法(醸造した原酒にアルコール添加・加水しての製造)で作られている[3]。 2006年の酒税法改正前は、法的に「日本酒」となる酒のうち国内最高度数の日本酒であり、画像[4]の通り、化粧箱・瓶のラベル共に「日本酒」の記載があった。なお、以前は「越後さむらい」という表記であったが、現在は「越後武士」と改称している(ただし、品名の読みは「えちごさむらい」のままである)。 玉川酒造はこの酒に関しては「門外不出」としており、新潟県内の酒店と例外的に東京都内の新潟県アンテナショップである表参道・新潟館ネスパスにのみ卸しており、現在も新潟県外の酒店および酒類取扱店舗には一切卸していない。しかし、「どうしても呑んでみたい」と購入を求める顧客が多いため、現在は県外購買者向けにインターネットによる通信販売を行っている。かつてはネット通販やアンテナショップにも門戸を開かない完全な「門外不出」であった[要出典]。
括弧内はアルコール度数を示す。 太字は現在発売中の製品、斜字は廃番製品。
その他の酒
酒を原料とする基礎化粧品
その他の製品
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