熊沢 誠 (くまざわ まこと、1938年 9月21日 [ 1] - )は、日本 の経済学者 。専攻は、労使関係 論・社会政策論。甲南大学 名誉教授 。
息子の熊沢透 も経済学者で福島大学 教授。
略歴
三重県 四日市市 出身。1961年、京都大学 経済学部経済学科卒業、1966年、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了[ 2] 。
1966年甲南大学経済学部講師、1969年助教授、1974年教授、1986年経済学部長[ 2] 。2006年退職[ 2] 。
1970年から中岡哲郎 、大森誠人 らと「労働分析研究会」を開始。労働のなかでの人間復権を追求し、1999年より研究会「職場の人権」を創設、代表を務める。
NPO法人「労働と人権 サポートセンター・大阪 」共同代表理事。日本社会政策学会、日本労働社会学会会員。
1996年、社会政策学会学術賞(「Portraits of the Japanese Workplace-Labor Movements,Workers,and Managers,(Westviewpress)1996『新編 日本の労働者像』のアンドルー・ゴードンによる翻訳」)[ 2] 。2017年4月、瑞宝中綬章 を受章[ 3] 。
著書
『産業史における労働組合機能――イギリス機械工業の場合』(1970年、ミネルヴァ書房 )
『寡占体制と労働組合――アメリカ自動車工業の資本と労働』 (1970年、日本評論社 )
『労働のなかの復権――企業社会と労働組合』(1972年、三一新書 )
『労働者管理の草の根』(1976年、労働問題双書 )
『国家のなかの国家――労働党政権下の労働組合1964-70年』(1976年、日本評論社)
『日本の労働者像』(1981年、筑摩書房 )
『ノンエリートの自立――労働組合とはなにか』(1981年、有斐閣選書 )
『働く日常の自治――労働者管理の思想と領域』編著(1982年、田畑書店 )
『新編・民主主義は工場の門前で立ちすくむ』1983年、(現代教養文庫 )
『職場史の修羅を生きて――再論・日本の労働者像』(1986年、筑摩書房)
『日本的経営の明暗』(1989年、筑摩書房)
『新編・日本の労働者像』(1993年、ちくま学芸文庫 )
『働き者たち泣き笑顔――現代日本の労働・教育・社会経済システム』(1993年、有斐閣 )
『能力主義と企業社会』(1997年、岩波新書 )
『日本的経営の明暗』(1998年、ちくま学芸文庫)
『女性労働と企業社会』(2000年、岩波新書)
『いま、社会民主主義を選ぶ――世紀末ジャパンの労働と生活』(2003年、社会新報ブックレット )
『リストラとワークシェアリング』(2003年、岩波新書)
『若者が働くとき――「使い捨てられ」も「燃えつき」もせず』(2006年、ミネルヴァ書房)
『格差社会ニッポンで働くということ――雇用と労働のゆくえをみつめて』(2007年、岩波書店 )
『働きすぎに斃れて──過労死・過労自殺の語る労働史』(2010年、岩波書店)
『労働組合運動とはなにか――絆のある働き方をもとめて』(2013年、岩波書店)
『私の労働研究』(2014年、堀之内出版)
共著
訳書
山田潤 と共訳、ポール・ウィリス 著 『ハマータウンの野郎ども――学校への反抗・労働への順応』(1985年、筑摩書房。1996年、ちくま学芸文庫)
脚注
外部リンク