海老沢(えびさわ)は、茨城県東茨城郡茨城町の大字。
地理
茨城町の南東部、涸沼の西岸に位置し、北は涸沼川を隔てて上石崎、寛政川を隔てて駒場、西は神宿、神谷、鳥羽田、南は城之内、東は桜川を隔てて宮ヶ崎と隣接する。かつては舟運で栄えた街であり、旧・沼前村の中心市街地であったことから県道50号沿線、県道115号沿線は多くの商店が建ち並んでいる。一方、台地上や涸沼川沿いの多くは農耕地となっている。
小字
以下の小字がある[4]。
- 海士部
- 井戸尻
- いななき
- ウサキ
- 内ボック
- 馬坂
- 馬廻し
- オイナコ
- 大海老沢
- 大千俵
- 御蔵下
- 海道東
- 上塙
- 神宿境
- カヤの木
- 北宮
- 北山
- 小千俵
- 小ヌカリ
- 御料
- 権現峯
- 西郷
- 桜川
- 七反町
- 清水
- 下塙
- 下ぶたい
- 知ゆこだ
- 宿
- 城之内境
- 城跡
- 城跡東下
- 城大海老沢
- 城中
- 新道
- 杉下
- 鈴振
- 大道附
- 大道前
- 当ヶ久保
- トウシ窪
- 外ノ内
- 長峯
- ハサマ
- 橋本道添
- 鳩山
- 涸沼
- 平本
- 富士山脇
- 富士発句
- 舟山
- ブタイ
- 坊主田
- 松ノ木発句
- 巳た
- 宮前
- 宮脇
- 百山
- 薬師前
- 薬師脇
- 山下
- 湯口
- 横町
- 若宮
歴史
世帯数と人口
2022年(令和4年)3月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
小・中学校の学区
町立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]。
交通
道路
橋梁
- 涸沼大橋
- 県道50号線の涸沼川に架橋する橋で当地と上石崎船渡地区を結ぶ。初代の橋は1962年(昭和37年)に長さ160.6m、巾4mの木橋として開通。現行の2代目の橋は1971年(昭和46年)に永久橋として開通。長さ168.7m、巾7.5m。
- 岸前橋
- 読みは「かしまえばし」。県道16号の桜川に架橋する橋で当地と宮ヶ崎地区を結ぶ。初代の橋は1970年(昭和45年)にコンクリート舗装で開通。当初は農道の橋だったが、宮ヶ崎バイパス工事に伴い廃橋となり解体。2007年(平成19年)に県道16号宮ヶ崎バイパスとして開通した際に現行の2代目の橋となり供用開始した。
- 桜橋
- 県道115号の桜川に架橋する橋で当地と宮ヶ崎地区を結ぶ。
過去
- 潮止橋
- 県道50号線の寛政川に架橋していた橋で、涸沼大橋のすぐ南にあった。1968年(昭和43年)の河川改修工事で寛政川が涸沼大橋の150m上流(馬割干拓)で涸沼川に合流する形となり橋としての役目を終えた。
鉄道
バス
1900年代に客馬車として海老沢 - 奥ノ谷 - 水戸を結んだのが当地内の公共交通の最初である。その後、1937年(昭和12年)3月26日に鹿島参宮鉄道バス(関東鉄道の前身)が鹿島参宮自動車を買収し、水戸 - 鉾田 - 鹿島間などの路線バスを営業開始した。2022年現在も水戸 - 鉾田間の途中経由地として路線バスが運行されている。当所から水戸駅までの所要時間は約50分。運賃は800円である[6]。
系統 |
主要経由地 |
行先 |
運行会社
|
|
鉾田駅・舟木・海老沢坂上・海老沢坂下・海老沢・海老沢横町・本郷・茨城町役場・奥ノ谷・長岡・県庁前・千波・大工町・水戸駅 |
鉾田駅・水戸駅 |
■関東鉄道
|
施設
商業施設
史跡
- 海老沢河岸跡
- 勘十郎堀跡
- 涸沼西岸から紅葉村(現・鉾田市)を結ぶ計画の運河で、1707年7月に掘削工事が開始されたが、1709年正月に松波の罷免によって工事は中止。未完に終わった[7]。掘割の跡地は『本郷』バス停から南側に山間を縫うように水田として利用されている。なお、掘割跡地の見学コースは隣の城之内地内にある。
- 海老沢館跡
公共施設
- 海老沢ふるさとコミュニティセンター
- 本郷ふるさとコミュニティセンター
脚注
関連項目
外部リンク