津市サンデルタ香良洲
津市サンデルタ香良洲(つしサンデルタからす)は、三重県津市香良洲町にある、教育・文化機能と福祉・健康機能を併設した複合施設[2]。香良洲町のシンボル的存在であり[3]、1994年(平成6年)に当時の一志郡香良洲町が建設した[4]。 歴史1993年(平成5年)9月に着工、1994年(平成6年)8月に完工した[5]。建設当時の正式名称は香良洲町総合福祉センター[1][2]で、サンデルタ香良洲は愛称であった[2]。1996年(平成8年)5月、第14回三重県建築賞知事賞を受賞した[6]。 1994年(平成6年)9月12日に[7]香良洲町立きらめき図書館(現・津市きらめき図書館)が開館した[8]。同年度末の蔵書数は13,700冊であった[8]。翌1995年(平成7年)、古本のリサイクルコーナーを設置し、住民から寄贈された本の自由な貸し出しを開始した[9]。 1999年(平成11年)10月24日、アグネス・チャンが「愛と平和と自由」をテーマとしたコンサートのため来館した[10]。 建築施設は鉄筋コンクリート構造(一部鉄骨造[1])2階建てで、敷地面積は16,834.38m2、建築面積は3,675.16m2、延床面積は3,582.64m2である[5]。設計監理は黒川建築事務所、施工は日本土建による[5]。 敷地の中央を津市道が南北に貫いており、東側の敷地に主要建築物が配置され、西側の敷地は駐車場とパターゴルフ場となっている[2]。パターゴルフ場は18ホールあり、夜間照明も設置していることから、冬季を除きナイター利用が可能である[3]。東側の敷地の周囲には遊歩道を巡らせ、その外側に水路がある[2]。東側の水路は1か所だけ架橋され、東隣の香良洲神社へ渡ることができる[2]。 東側の敷地は北から順に関係者用駐車場、教育・文化ゾーン、福祉・健康ゾーンとなっており、教育・文化ゾーンと福祉・健康ゾーンの間に「フォーラム」と呼ばれる中庭がある[2]。フォーラムは香良洲神社の森を借景として取り込んでいる[2]。教育・文化ゾーンと福祉・健康ゾーンは中央のロビーで結ばれ、外観のデザインは統一されているが、各機能ごとに小さな建物として分かれており、屋根の形状に個性付けがなされている[2]。 教育・文化ゾーン教育・文化ゾーンは、多目的ホールと図書館で構成される[2]。香良洲町名誉町民の高山成雄の顕彰コーナーが設置されている。 多目的ホールは400人収容可能である[2]。避難所としての収容定員は670人[1]。舞台は12m×8mで、可動式の座席299席を備える[3]。一志郡香良洲町時代は、選挙の際に立候補予定者説明会[11]や開票所[12]として利用された。 きらめき図書館津市きらめき図書館(つしきらめきとしょかん)は、津市図書館を構成する図書館の1つで、サンデルタ香良洲1階にある[13]。床面積は432m2、職員は4人[14]で、2015年(平成27年)時点の館長は池山要一(兼任)である[15]。同年度の図書館予算は2,126千円であった[14]。 2014年(平成26年)度時点の蔵書数は43,319冊、視聴覚資料数はVHSを中心に1,206点、貸出冊数は29,676冊であった[16]。ISILはJP-1002010[17]。休館日は火曜日・毎月最終木曜日・年末年始・特別整理期間で、開館時間は9時から17時(ただし7・8月の平日は18時まで)である[18]。 第2木曜日に「きらきらおはなし会」、3月・6月・12月に「読み聞かせ会」を開催している[19]。2014年度は、クリスマス企画として「親子折り紙教室」を開催した[20]。2015年(平成27年)現在、読み聞かせボランティア「まじっくぼっくす」と「きらきら星」がきらめき図書館で活動している[21]。「まじっくぼっくす」はパネルシアターや人形劇も披露する[21]。 福祉・健康ゾーン福祉・健康ゾーンは、デイサービスセンター、老人福祉施設、保健センターで構成される[2]。津市社会福祉協議会香良洲支部を併設する[22]。 老人福祉施設では、毎年歳末たすけあい運動の一環で1人暮らしの高齢者に御節料理を振る舞う交流会を行っている[23]。 交通最寄り駅はJR紀勢本線高茶屋駅または近鉄名古屋線久居駅であるが、高茶屋駅からは約5.0km、久居駅からは約8.6km離れている[1]。久居駅から三重交通の路線バスが運行されており[3]、「香良洲神社前」バス停下車、約200m[1](約3分[22])である。 最寄りのインターチェンジは伊勢自動車道久居ICであり、自動車で約20分である[3]。駐車場は125台分ある[1]。 脚注
参考文献
外部リンク
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