椿の庭
『椿の庭』(つばきのにわ)は、2021年4月9日に公開の日本映画[1][2]。監督は本作が長編映画初監督作となる写真家の上田義彦[3]、主演は富司純子とシム・ウンギョン[3]で、15年の構想を経て完成させた[1][2]。 第10回トロント日本映画祭審査員賞、第15回KINOTAYO現代日本映画祭グランプリ。 あらすじ葉山の海を見下ろす高台に、椿の咲く美しい庭に囲まれた旧宅が建っている。常に和服を凛と着こなす老婦人の絹子は、この家で茶道教室を開き、静かに暮らしていた。夫は亡くなり、長女の陶子も嫁いで、一人暮らしの絹子。駆け落ち結婚をした次女は、長く音信不通のままだった。 韓国人と結婚した次女は、すでに夫と死別していたが、ずっと韓国で一人娘を育てていた。しかし、次女は交通事故で亡くなり、娘の渚が取り残された。カタコトの日本語を話す渚を、葉山の家に引き取る絹子。 高齢の絹子を案じる長女の陶子。渚も一緒に陶子夫妻のマンションで暮らそうと勧めるが、絹子は転居を望まなかった。しかし、税金の支払いの為に、土地家屋を手放さざるを得なくなる絹子。家の売却先を探す中、絹子は不意に倒れて、薬を手放せなくなった。 家の買手である若い実業家は、家屋敷を残すと笑顔で語った。淡々と身の回りを整理し、庭の落ち葉掃除を続ける絹子。だが渚は、絹子が薬を飲んでいないことに気がついた。渚がこの家に来て一年、椿の咲く庭を眺めながら絹子は亡くなった。 陶子と共に最後の戸締まりをして、葉山を去る渚。約束に反して旧宅は取り壊された。 キャストスタッフ
脚注
外部リンク
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