桂常北バイパス(かつらじょうほくバイパス)は茨城県東茨城郡城里町内を通る国道123号のバイパスである。
概要
起点・城里町粟 - 石塚間は現道の東側、同町石塚 - 終点・那珂西間は現道の西側をバイパスする計画となっている。バイパス名称の「桂常北」とは、平成の大合併によって発足した城里町の旧自治体であった桂村と常北町を由来とする。
城里町石塚市街地の現道区間には、クランク型交差点が存在し慢性的な渋滞が起こっているほか、市街地がある常陸台地から那珂川低地にかけて、急勾配・急カーブが複合する手這坂(てはいざか)があり、冬季に路面凍結が生じることから交通障害となっているため、走行性・安全性の向上を図るべく、石塚市街地を迂回するバイパスを計画し整備事業が進められている。
路線データ
- 起点:茨城県東茨城郡城里町粟[1]
- 終点:茨城県東茨城郡城里町那珂西[1]
- 総延長:7.58 km[1]
- 計画幅員:28 m/車道部14 m(3.25 m×暫定2車線)/歩道部3.5 m[1]
- 車線数:暫定2車線[1](用地は4車線分確保)
- 総事業費:105億円(暫定2車線:約75億円[1])
歴史
桂常北バイパスのうち、石塚市街地の東側を通る城里町保台 - 同町石塚間約2 kmの区間を優先整備区間として、平成12年度から設計・調査及び用地買収を進め整備事業をすすめ、城里高架橋を含む区間820 mが完成、2015年7月17日に残りの南側区間680 mを供用した。
年表
路線状況
桂常北バイパスのうち、城里町保台 - 同町石塚間の優先整備区間(延長約2 km)整備により、茨城県では朝夕の渋滞時の通過時間が約5分短縮され、また手這坂の冬季の交通障害の解消が図られる計画としていた[5]。2015年7月の優先区間1.5 km部分開通後に茨城県が行った整備効果に関する検証では、石塚市街地の日中12時間あたりの交通量が約1万1400台から6700台へと40%減少し、手這坂から石塚市街地を抜けるために7分かかっていた旅行時間が2分30秒にまで短縮できたという調査結果が報告されている[11]。
道路施設
- 城里高架橋(東茨城郡城里町下圷 - 石塚)
- 橋長:225 m 高架橋の下に県道61号日立笠間線が通っている。
地理
通過する自治体
交差する主な道路
脚注
- ^ a b c d e f 土木部 水戸土木事務所 道路整備二課. “道路の改築工事「一般国道123号 桂常北バイパス」” (PDF). 茨城県ホームページ. 茨城県. 2017年4月13日閲覧。
- ^ “道路の区域の変更(平成18年8月14日 茨城県告示第923号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1798号: pp. pp. 3−4, (2006年8月14日)
- ^ “道路の区域の変更(平成25年7月29日 茨城県告示第29号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2508号: pp. p. 5, (2013年7月29日)
- ^ “道路の供用の開始(平成27年3月23日 茨城県告示第293号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2676号: pp. p. 6, (2015年3月23日)
- ^ a b “【開通情報】一般国道123号桂常北バイパスの一部が3月30日に供用開始(「城里高架橋」を含む)します”. 土木部水戸土木事務所道路整備第二課. 茨城県 (2015年2月17日). 2015年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月5日閲覧。
- ^ 土木部 水戸土木事務所 (2015年7月21日). “【開通情報】一般国道123号桂常北バイパスの開通区間が7月17日に延伸しました(城里町石塚)”. 茨城県ホームページ. 茨城県. 2016年1月3日閲覧。
- ^ “道路の供用の開始(平成27年7月6日 茨城県告示第921号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2705号: p. p. 12, (2015年7月6日)
- ^ “道路の区域の指定(平成30年3月15日 茨城県告示第266号) (PDF)”, 茨城県報 第299号: p. p. 11, (2018年3月15日)
- ^ “国道123号桂常北バイパスが部分開通しました”. 茨城県 (2020年4月24日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ “道路の区域の変更(令和2年11月26日 茨城県告示第1216号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第158号: pp. pp. #–4, (2020年11月26日)
- ^ 水戸土木事務所. “国道123号 桂常北バイパス開通における整備効果” (PDF). 茨城県ホームページ. 茨城県. 2021年1月4日閲覧。
参考文献
関連事項