杉山 直(すぎやま なおし、1961年7月18日[1] - )は、日本の天文学者。2022年4月から国立大学法人東海国立大学機構大学総括理事・副機構長、名古屋大学総長[2]。専門は、宇宙論、特に宇宙背景放射。理学博士(広島大学、1989年)。数物連携宇宙研究機構の主任研究員でもある。
人物
ドイツで当時フンボルト財団のフンボルトフェローとして留学中だった独文学者杉山好の子として生まれる。東京都国立市で育ち、小学校から神奈川県川崎市に転居した。神奈川県立多摩高等学校を経て、早稲田大学大学院理工学研究科で素粒子物理学を学んだが、早稲田大学に宇宙論の研究室がなかったため、広島大学大学院理学研究科に進学し、広島大学理論物理学研究所で宇宙重力理論の研究などを行い、1989年には広島大学大学院理学研究科物理学専攻博士後期課程を修了した。また、広島時代は予備校でのアルバイトも経験し、人気物理講師として好評を博した。その後、国立天文台理論天文学研究系教授となるが、研究室を主宰して学生を育成したいという思いから2006年に名古屋大学大学院理学研究科に移籍。自身の宇宙論研究室を30人規模の大規模研究室にまで育てた。2022年から名古屋大学総長[3]。
略歴
- (学位論文「Gauge invariant cosmological perturbations with cold dark matter コールドダークマターを伴ったゲージ不変な宇宙論的摂動」)
受賞・栄典
研究内容・業績
- 専門は、宇宙論、特に宇宙背景放射。
- 宇宙初期の密度揺らぎによる、宇宙マイクロ波背景輻射の揺らぎの性質を、Wayne Huとの数々の共著論文などにおいて、相対論的に定式化して計算する方法を開発した。この方法はその後のCOBE、WMAPの観測結果との比較から、宇宙年齢やダークマターの存在量、ダークエネルギーの存在を明らかにする端緒となる先駆的な研究である。
家族・親族
著書
単著
共著
脚注
外部リンク
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名古屋帝国大学総長 | |
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名古屋大学総長 ※1949-1992学長 |
- 第2代 田村春吉 1947-1949
- 事務取扱 生源寺順 1949
- 第3代 勝沼精蔵 1949-1959
- 第4代 松坂佐一 1959-1963
- 第5代 篠原卯吉 1963-1969
- 事務取扱/第6代 芦田淳 1969/1969-1975
- 第7代 石塚直隆 1975-1981
- 第8代 飯島宗一 1981-1987
- 第9代 早川幸男 1987-1992
- 事務取扱 松尾稔 1992
- 第10代 加藤延夫 1992-1998
- 第11代 松尾稔 1998-2004
- 第12代 平野眞一 2004-2009
- 第13代 濵口道成 2009-2015
- 第14代 松尾清一 2015-2022
- 第15代 杉山直 2022-
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前身諸学校・大学長 |
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名古屋医科大学長 |
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愛知県立医学専門学校長 | |
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愛知医科大学長 |
- 山崎正董 1920-1926
- 小口忠太 1926-1927
- 学長/事務取扱 藤井静英 1927-1931/1931-1932
- 事務取扱 田村春吉 1932-1933
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名古屋医科大学長 | |
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| | 名古屋大学附属医学専門部長 |
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名古屋帝国大学臨時附属医学専門部主事 | |
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名古屋帝国大学附属医学専門部長 | |
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名古屋大学附属医学専門部長 | |
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- 水野敏雄 1945-1946
- 事務取扱/校長 松原益太 1946/1946-1952
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