杉山直 (天文学者)

杉山 直
(すぎやま なおし)
生誕 杉山 直(すぎやま なおし)
(1961-07-18) 1961年7月18日(63歳)
ドイツの旗 ドイツ
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 物理学(理論天文学天体物理学宇宙論他)
研究機関 名古屋大学大学院理学研究科教授(素粒子宇宙物理学専攻 素粒子宇宙物理系 宇宙論研究室(C研))
出身校 神奈川県立多摩高等学校卒業
早稲田大学理工学部物理学科卒業
早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
広島大学大学院理学研究科博士後期課程修了(広島大学理論物理学研究所に所属)
京都大学理学部研究員(素粒子奨学生、日本学術振興会特別研究員
東京大学理学部助手(佐藤勝彦研究室)
カリフォルニア大学バークレー校研究員(日本学術振興会海外特別研究員)
京都大学大学院理学研究科助教授
国立天文台理論天文学研究系教授
主な受賞歴 西宮湯川記念賞
(2001年第3回日本学術振興会賞(2006年)
林忠四郎賞(2008年)
プロジェクト:人物伝
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杉山 直(すぎやま なおし、1961年7月18日[1] - )は、日本天文学者。2022年4月から国立大学法人東海国立大学機構大学総括理事・副機構長、名古屋大学総長[2]。専門は、宇宙論、特に宇宙背景放射理学博士広島大学、1989年)。数物連携宇宙研究機構の主任研究員でもある。

人物

ドイツで当時フンボルト財団のフンボルトフェローとして留学中だった独文学者杉山好の子として生まれる。東京都国立市で育ち、小学校から神奈川県川崎市に転居した。神奈川県立多摩高等学校を経て、早稲田大学大学院理工学研究科素粒子物理学を学んだが、早稲田大学に宇宙論の研究室がなかったため、広島大学大学院理学研究科に進学し、広島大学理論物理学研究所で宇宙重力理論の研究などを行い、1989年には広島大学大学院理学研究科物理学専攻博士後期課程を修了した。また、広島時代は予備校でのアルバイトも経験し、人気物理講師として好評を博した。その後、国立天文台理論天文学研究系教授となるが、研究室を主宰して学生を育成したいという思いから2006年に名古屋大学大学院理学研究科に移籍。自身の宇宙論研究室を30人規模の大規模研究室にまで育てた。2022年から名古屋大学総長[3]

略歴

(学位論文「Gauge invariant cosmological perturbations with cold dark matter コールドダークマターを伴ったゲージ不変な宇宙論的摂動」)

受賞・栄典

研究内容・業績

  • 専門は、宇宙論、特に宇宙背景放射
  • 宇宙初期の密度揺らぎによる、宇宙マイクロ波背景輻射の揺らぎの性質を、Wayne Huとの数々の共著論文などにおいて、相対論的に定式化して計算する方法を開発した。この方法はその後のCOBEWMAPの観測結果との比較から、宇宙年齢やダークマターの存在量、ダークエネルギーの存在を明らかにする端緒となる先駆的な研究である。

家族・親族

著書

単著

共著

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.413
  2. ^ 歴代総長 | 大学の概要/学部・研究科”. www.nagoya-u.ac.jp. 2022年4月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 2023年3月号 わたしの勉学時代 名古屋大学 総長 杉山 直先生に聞く2023-02-10 わたしの勉学時代
  4. ^ 国立国会図書館. “博士論文『Gauge invariant cosmological perturbations with cold dark matter』”. 2023年4月17日閲覧。
  5. ^ 東大所属の村山斉教授も絶賛し「ビッグバンから最新の宇宙論まで、一気に読める!」とコメント。

外部リンク